健康・医療

【わたしのフェムテック】閉経後の乾燥、かゆみ、ニオイ対策に!デリケートゾーン専用オイルクレンジングで“膣活”

閉経後の“膣活”におすすめのオイルクレンジングとは?(Ph/イメージマート)
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女性特有の健康の悩みを解決する商品やサービスである「フェムテック」。詳しい識者に、アラフィフにおすすめのアイテムを教えてもらうこの企画。今回は、「更年期からのヘルスケア」を主宰する美容家の吉川千明さんに閉経後の“膣活”におすすめのオイルクレンジングについて教えてもらいました。

香料、乳化剤フリーのデリケートゾーン専用オイルクレンジング

吉川さんが教えてくれたのは、リップインティメイトケアの『クレンジング モイスチャライジングオイル プレ&ポストバイオティック』(75ml 3520円・税込)。優しく菌バランスを整えながらデリケートソーンを洗浄、保湿するクレンジングオイルです。

デリケートゾーン用のクレンジングオイル
優しく菌バランスを整えながらデリケートソーンを洗浄、保湿するクレンジングオイル
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「植物油と菌活で膣周りがふっくら。更年期、特に閉経後、50代後半~60代、70代、介護の最中にもおすすめのアイテムです。デリケートゾーン用洗浄オイルで、洗えば洗うほど潤います。男性にもおすすめ。乾燥だけでなく、ニオイ、かゆみにも最適です」(吉川さん・以下同)

なぜ、デリケートゾーンを専用の洗浄剤で洗うことが必要?

では、なぜデリケートゾーンを専用の洗浄剤で洗う必要があるのでしょうか。

水色のパンツを穿いた女性のおまた付近を描いたイラスト
なぜデリケートゾーンを専用の洗浄剤で洗う必要があるのか(イラスト/イメージマート)
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「デリケートゾーンのかゆみやかぶれ、ニオイ、黒ずみなどさまざまな悩みを抱えている人が多いですが、一般的なボディソープや石けんではあまりよくないんです。というのも、デリケートゾーンには肌や腸と同じくさまざまな常在菌が存在していて、自身で外部からの雑菌の侵入を防いで潤いと弱酸性値を保っています。ですので、膣内は洗わなくてよいのです。むしろ洗わないでください。

ですが、外陰部、デリケートゾーンは洗って清潔に保ってください。しかし、間違ったケアをすると、菌の発生やニオイやかゆみの原因となります。顔や体全体のpH値に比べて、デリケートゾーンはさらに酸性度が高いため、一般的なボディソープだとpHバランスが崩れて、乾燥やかゆみの元となる雑菌からデリケートゾーンを守ることができなくなります。

閉経以降は、デリケートゾーンは乾燥、ひりつき、ほてり、かゆみ、におい、なんでもありになります。更年期でも前半と後半は違います。閉経後、50、60、70代になったら、デリケートゾーン用の洗浄剤を使うにしても乳化剤なしのオイルに変えるべきだと思います。

膣内細菌のバランスも崩れてくるのですが、このクレンジングオイルは、この菌バランスが整うように、善玉菌の餌となるような、植物オイル、オーツ麦の植物オイルを配合しています。ですので、単に油分を補給しながら洗うだけなく、デリケートゾーンと膣内の状態がよくなり、そのことも手伝って、バリア機能の高い、健やかなデリケートゾーンへ導いてくれます」

更年期も卒業した今、まさに愛用中

吉川さんは今現在、毎日このクレンジングオイルを使っているそうです。

「この製品は、新製品なので使い始めたのは、数か月前ですが、この前からある同社のクレンジングオイルは、かれこれ4~5年使っています。使用頻度は毎日。お風呂にはいる前に塗って、お風呂で洗い、シャワーで流しています」

デリケートゾーンの乾燥がひどく、かゆみやひりつきを感じたときに使用

更年期のどういった症状のときに役立つのでしょうか。

手のひらにクレンジングオイルを出している手元
植物オイルがベースで、乳化剤や界面活性剤を一切使っていないので、安心
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「デリケートゾーンの乾燥がひどくて、かゆみを感じたり、ひりつきが出たりしたときにおすすめです。閉経以降は、常に乾燥がひどくなります。そういったときは、いくらデリケートゾーン専用といっても、泡立つ洗浄剤や乳化剤のはいったものは使えません。ですが、このクレンジングオイルは、植物オイルがベースで、乳化剤や界面活性剤を一切使っていないので、安心して使えます」

使って実感した感動ポイントは「流したあとも潤うこと」

実際に使っていて同じような悩みを持つ人にすすめたいと思えた理由を教えてもらいました。

お風呂場にクレンジングオイルが置いてある
容器もプラスチックなので、割れる心配もなく、気軽にお風呂場で使える
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「オイルがデリケートゾーンに残りますが、それが保湿、保護になって潤いが残ります。容器もプラスチックなので、割れる心配もなく、気軽にお風呂場で使えます。潤うので、下着が当たるとデリケートゾーンに違和感あるという人、タイトなジーンズは当たるのが嫌で穿けないという人にもぴったり。違和感がなく、私は、高齢の方や介護を受けている方にもおすすめしたいと思います」

◆教えてくれたのは:美容家・吉川千明さん

美容家の吉川千明さん
美容家の吉川千明さん
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認定メノポーズ(更年期)カウンセラー「更年期からのヘルスケア」主宰。コスメ、食、女性医療、漢方、植物療法、ファッション、インテリア、旅とナチュラルでヘルシーな女性のライフスタイルを提案。産婦人科医対馬ルリ子さんとの出会いを機に、「女性の健康啓発」に関わり、2002年開始の「女性ホルモン塾」は通算160回を超える。著書に『「閉経」のホントがわかる本』(集英社)がある。https://chiakiyoshikawa.com

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