ノーマネーデーの実践の仕方
ある程度、節約のリテラシーや計画性がある人であれば、自分のペースで無理なく実践できると思いますが、継続する自信がない人は3つのポイントを意識してみましょう。
まずは平日から実践してみる
出かける機会が多い土日にノーマネーデーを設定するのはハードルが高いため、まずは平日から始めるのがおすすめです。ゆっくり計画を立てられる週末や休日にノーマネーデーをいつにするか考え、その日にお金を使わないためにいつ何を買っておく必要があるか、ということを考えてスケジュールを決めます。
休日が決まっている場合は曜日固定にしたり、仕事の休みが不定期の場合は、休日の翌日など、特定の日をノーマネーデーに設定してルーティンを作ると継続しやすいですね。また、“5のつく日は近所の特売日だから、その翌日をノーマネーデーにする”というのも節約の意識を高めるのにいいでしょう。
ルールに縛られすぎない
とはいえ、ノーマネーデーに設定した日に買いたいものが安く売っていたり、急な飲み会が入ってしまったりなど、予定通りに行かないこともあります。そんなときは、同じ週の中で別の日に振り替えるなど、柔軟に対応しましょう。ノーマネーデーだからと、行きたい飲み会を我慢するなど、ストレスが溜まると続かなくなってしまいます。
基本の曜日を決めたうえで、最低週1回実践できればOKくらいの軽い気持ちで自分に厳しくしすぎないのが、長く続けていくコツです。
週末のノーマネーデーはハードルが高い
平日週1回の実践に慣れてきたら、ノーマネーデーの日数を増やす、土日にも挑戦するなど、レベルアップしていきましょう。
レベルアップのためには、反省点を振り返り改善していくことが重要です。例えば、2日連続でノーマネーデーを設定したものの、食品を買い足してしまった、また、買いすぎて結局無駄遣いになったなど、なぜうまくいかなかったかを振り返りましょう。
例えば、不足もしくは不要だった品目と金額をノートにメモしておけば、次回の買い物の参考にできます。さらに、記録を残すことで、買い物リテラシーが徐々に高くなっていることを実感できるのもメリットです。ノーマネーデーを続けることのモチベーションアップや節約を楽しむことにもつながりますよ。
◆教えてくれたのは:生活コスト削減コンサルタント・生方正さん
うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)、『攻めの節約』(WAVE出版)など。
構成/新藤まつり