ドイツのファーストレディー、縦ラインが美しいシルエットに
16年間、ドイツの首相を務めたアンゲラ・メルケル氏(68歳)のあとを引き継いだショルツ首相(64歳)と共に登場したブリッタ・エルンスト夫人(62歳)。夫人も政治家で、今年4月まで東部ブランデンブルク州で教育相を務めていました。
ブリッタ・エルンスト夫人が着ていたのは、バイカラーのワンピースと黒のアウター。白地のワンピースの中心に黒の太めのラインが縦に入っているので、縦ラインの効果でスタイルがよく見えます。さらに、アウターの前を開けて着ているので、自然と白地のワンピースが縦ラインを作っています。顔周りが暗く見えがちな黒のアウターも、インナーのホワイトがカバーしていました。
EU委員長はシンプルでもインパクトのあるジャケット
ドイツ国防相だった、ウルズラ・フォンデアライエン氏(64歳)は、2019年12月に女性初のEU委員長に選ばれました。7人の子供を育てながら政治家として活躍してきたワーキングマザーで、子供たちが幼かった頃には、閣僚を務めながら活動を続けました。
ウルズラ・フォンデアライエン氏はペールピンクのダブルジャケットを着て登場。明るいピンクカラーの上半身に対し、下半身を黒いパンツで引き締めることで、甘すぎないコーディネートに。また、センタープレスのパンツは脚をきれいに見せています。
ジル夫人、シックなネイビーのワントーンコーデで鶴のブローチを際立たせる
アメリカのファーストレディーとして、夫を支えているジル・バイデン夫人(71歳)は、教育学の博士号を持つ、ベテラン英語教師という一面も持っています。夫のジョー・バイデン氏(80歳)が副大統領になったあとも、ノーザン・バージニア・コミュニティ・カレッジで教師を続けていました。
大統領夫人になった後も、教職を続けると宣言し、2009年からは同校の教授を務めています。ジル夫人は大統領夫人になっても仕事を持つ、アメリカ初のファーストレディーです。「教えることは、私の仕事というだけでなく、私そのもの」という名言も残しています。
ジル夫人が着ていたのは、花のモチーフが刺繍されたネイビーのカーディガンとワンピースのセットでした。ハートのネックレス、ブレスレット、胸元で輝いている折り鶴の形をしたブローチは、ゴールドです。全身シックなネイビーカラーのコーディネートですが、ゴールドのアクセサリーを引き立たせて、エレガントな雰囲気にまとめています。
それぞれの素顔に注目してみると、仕事と子育てを両立していたり、女性初の首相やEU委員長として活動していたり、新時代を感じさせる女性ばかりでした。
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