窓から入ってくる熱を防ぐことも重要
意外と見落としてしまうのが、窓の断熱対策。夏場に家の中に入ってくる外気熱は、約73%が窓からなのだそうです。つまり、窓からの熱を防ぐだけで暑さをかなり抑えることができるのです。
日本古来より伝わる暑さ対策として、簾(すだれ)や葦簀(よしず)を窓の外に設置するというものがあります。屋外に設置するのが厳しい場合に、マンションなどでも手軽にできるものもあります。
遮熱効果のあるカーテンを活用
窓の断熱対策の1つ目は、遮熱効果のあるカーテンにすること。厚地のものだけでなく、最近はレースの遮熱カーテンも出てきています。
遮熱カーテンによって部屋が暗くなるのが気になる人は、出かけている時間だけ閉めておくだけでも、エアコンで冷えた空気をキープしやすく有効です。
ちなみに、買い替えるのであれば、「ユザワヤ」のオーダーカーテンがおすすめです。1枚からでもオーダーでき、仕立て代込みで値段も手頃です。ネットオーダーもできます。チェックしてみてはいかがでしょうか。(https://www.justcurtain.com/?shop_code=yuzawaya_curtain)
遮熱フィルム・シートが手軽
カーテンの買い替えまではしたくない場合は、遮熱フィルムや遮熱シートを貼るという方法もあります。
主に室内側のガラスの表面に、遮熱効果のあるフィルムやシートを貼り付けるだけなので、カーテンよりも取り入れやすいでしょう。また、西日の当たる窓はより熱を防げる遮熱カーテン、そのほかの窓は遮熱フィルムなどと使い分けるのもよいですね。
ホームセンターやAmazon.comなどのECショップのほか、100円ショップでも購入できます。ただし、100円ショップのものはサイズが小さすぎる場合があるので、使用に足る大きさかを確認してから買うようにしましょう。
窓リフォームで遮熱効果のある窓に
遮熱効果のある窓ガラスに替えるリフォームは、遮熱カーテンや遮熱フィルム・シートに比べて、かなりの効果を期待できます。
窓ガラスを張り替えるため、値段が高価になってしまうのがデメリットですが、断熱するということは部屋の中の熱も逃げづらくなり、冬場の電気代節約にもつながります。電気代が高騰を続ける今、検討してみるのも一手です。
◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん
節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/
構成/吉田可奈