暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、家事マイスター(R)として活動する梶野智絵さんが実践する、「ベビーパウダー」を使った布製品の掃除術を教えてもらいました。
ベビーパウダーが洗えないソファやラグの掃除に活躍
高温多湿な夏は、汗をかくため自宅のソファやラグなど、布製品の汚れやニオイが特に気になる季節。そんな洗えないソファやラグなどの布製品の掃除に梶野さんがおすすめするのは、なんと「ベビーパウダー」。
「ベビーパウダーの特性として、とても細かい粒子で水分を吸い上げるという点があります。それを利用して、洗濯できないソファやラグなどの布製品の湿気や汚れ、ニオイなどを取るのに使います。びっくりするかもしれませんが、掃除の業界では割と知られている使い方です」(梶野さん・以下同)
ボトルタイプのベビーパウダーに排水溝用ネットを装着
ベビーパウダーはいくつもありますが、ジャータイプではなく、ボトルタイプが掃除には使いやすいそうです。
「私は、ボトルタイプのベビーパウダーの口に、キッチンの排水溝用のネットをかぶせ一度に大量のパウダーが出ないようにして使っています。そうすることで、まんべんなく平均的にラグやカーペットなどに振りかけることができます」
ラグやソファにふりかけてから掃除機をかける
それではどのように使うのか、梶野さんに教えてもらいました。
「ラグや布製のソファにベビーパウダーをまんべんなく振りかけたあと、スイッチオフ状態の掃除機のヘッドでベビーパウダーを擦り込んでいきます。充分になじませたあと、掃除機のスイッチを入れて余分なベビーパウダーを吸い取ります。すると、ジメッとしていたラグやソファが、さらさらになり、ベビーパウダーのいい香りが部屋に広がりすっきりします」
その他でもベビーパウダーは意外と活躍
この掃除術以外にもベビーパウダーが活躍するそうです。
「例えば、夏場、帽子をかぶったときや、自転車やバイクに乗りヘルメット着用したときなど、汗で髪の毛がぺたんこになりますよね。そんなときもベビーパウダーを頭皮に薄くつけるだけで髪の毛がふんわり立ち上がります。
それから、細いチェーンのネックレスのからまりをほぐすとき、ベビーパウダーをまぶすとほぐしやすくなります」
◆教えてくれたのは:家事マイスター(R)・梶野智絵さん
整理収納アドバイザー1級、遺品整理士地区統括会員、終活カウンセラー1級。小学2年生から病弱な母に代わって家事を手掛けてきた家事歴60年、主婦歴40年の家事のスペシャリスト。掃除、整理、時短調理、節約、終活など、家事のアドバイスや暮らし方の知恵袋情報を、家事が苦手な人などに、セミナーやTVなどで発信。https://kajirakuraku.com/