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祝・ももクロ15周年 アイドル戦国時代の「無茶の壁」を全員スクラムで突破し、ファンと共に目指す「夢の向こう側」

メンバー脱退などの紆余曲折を経て結成15年を迎えた(左から佐々木彩夏、百田夏菜子、玉井詩織、高城れに。写真は2019年、Top Photo/時事通信フォト)
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百田夏菜子、玉井詩織、佐々木彩夏、高城れにの4人からなる女性アイドルグループ「ももいろクローバーZ」が、今年、結成15周年を迎えました。下積み当初は路上ライブや車中泊をしながらの全国行脚など、数々の困難を乗り越えつつ、目標に掲げた「紅白出場」「武道館・国立競技場でのライブ開催」など次々と実現してきた彼女たち。ももクロをはじめアイドルが大好きだというライターの田中稲さんが、祝福と感謝を贈ります。

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全国、続々梅雨明けが発表され、夏休み突入の時期である。子どもの頃はワクワクしたものだ。みなさん、宿題は前倒しでやる派でしたか。それとも8月末ギリギリまで放置しておく派でしたでしょうか。

私は真面目&ビビリのダブルコンボなので、休みが始まってすぐGOをかける前倒し派。ところが恐ろしくウッカリ者でもあったので、せっかくコンプリートした宿題プリントを紛失するというパターンが多く、結局8月末、何かしら慌てることになっていた。

ああ、思い出してしまった。「提出するプリントの数が足りない」と滝のように汗が出るあの感覚。ヤバイヤバイ、マジでヤバイ!

その思い出と一緒に思い出したのが、ももいろクローバーZの名曲、『ワニとシャンプー』。夏休みの宿題が終わらないという歌である。ああ、無性に聴きたくなったぞ、ももクロ!

弾けるように飛び跳ねていた(写真は2012年、Ph/SHOGAKUKAN)
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家族目線で応援したくなる

『ワニとシャンプー』は、ももいろクローバーZの2011年の1stアルバム『バトル アンド ロマンス』収録曲だ。シングル曲ではないが、アニメ『だぶるじぇい』エンディングテーマにもなっていたので、ご存知の方も多いだろう。

2011年のリリース当時は全員が弾けるように扇子を振り回し、飛び跳ねていた記憶があるが、近年のパフォーマンスを見ると、すっかりお姉さん。若い頃とは違った堂々とした雰囲気に、「すっかり大人になって……!」と親戚のオバチャン気分になってしまった。本当に全員すてきに成長したなあ。

ももいろクローバーZは私にとって、テレビではなくYouTubeを通して好きになったアイドル第一号かもしれない。2011年、偶然3rdシングル『ミライボウル』のMVが流れてきたのがきっかけ。それからシングルが出るごとにチェックし、「ももクロ」を検索しまくり、あれこれ動画を漁って過去の活動も遡った。デビュー前の路上活動の映像にも辿り着き、その全力ぶりが健気で泣いたものである。

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