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開封済みの虫よけスプレーは翌年も使用可能!節約のプロが教える「まだ捨てないで!」の夏アイテム

ゴミ捨て場のスプレー缶
夏に使いきれなかった虫除けスプレーや制汗剤、捨てる前にちょっと待って!(Ph/photoAC)
写真6枚

虫よけスプレーや制汗剤など、夏に活躍するアイテム。夏の間に使いきれずに余ってしまっても、翌年の夏にまた使うことができるものもあるそうです。そこで、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、翌年も使える夏アイテムを教えてもらいました。

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虫よけスプレーや蚊取り線香は翌年も使用可能

スプレータイプの虫除けの多くは、使用期限が3年ほどに設定されています。そのため、悪環境(直射日光や湿気の多い場所)を避け、涼しい所に保管していれば、翌年も使用できます。また、アース製薬は、未使用・未開封のものについて同上の保管環境にあれば4~5年は問題ないと情報を公開しています(https://www.earth.jp/index.html)。ただし、使用期限が明記されているものは、期限を守って使用しましょう。シートタイプ、ジェルタイプも同様です。

蚊取り線香も少なくとも3年以上は使用可能です(https://www.kincho.co.jp/seihin/qa/qa_uzumaki.html)。一方で、湿気てしまったり、効果が低下してしまったりすることもありますので、基本的には早めに使い切るのがベターです。保管する場合は、乾燥剤と一緒にジップロックなどに入れ、やはり直射日光や湿気の多い場所を避けた涼しい場所においておくことを推奨します。

蚊取り線香
蚊取り線香はちゃんと保管すれば3年以上使用可能(Ph/photoAC)
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制汗剤はなるべく早めに使い切る

制汗剤も未開封品であれば使用可能な目安は3年程度ですが、開封後はなるべく早めに使い切るようにしましょう(https://faq.lion.co.jp/faq_detail.html?id=11021)

スプレータイプなど直接肌に触れずに使える制汗剤は、ニオイや中身の色に変化がなければ1年前に開封したものを使っても問題ありません。ただし、直接肌に触れるロールオンタイプやスティックタイプは菌が繁殖しやすいため、1シーズンで使い切るようにしてください。

脇にスプレーをする女性
スプレータイプの制汗剤は、実は長持ち(Ph/photoAC)
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シートタイプも出し入れのときに雑菌やほこりが入りやすいですし、何より乾燥してしまっていることが多いため、基本は1シーズンで使い切るようにしたほうがいいでしょう。

花火は使用期限なし

花火は使用期限がないので、火薬さえ湿気ていなければ、来年の夏も使用可能です。花火の火薬は経年劣化しにくく、製造から10年経っても品質を保てます(http://www.toy-udagawa.co.jp/hanabi/toriatukaisyo/toriatukaisyo.htm)

なお、先端にヒラヒラとした紙が付いているタイプの花火は、先端の紙が湿度を含みやすく、保管環境によってはなかなか火が付かないこともあります。そんな時は先端の紙をちぎって火をつけてみてください。先端の紙は火薬を守るためのものであり導火線ではないため、本来花火に火をつけるときには不要なものなのです。

カラフルな手持ち花火
花火には使用期限がない(Ph/photoAC)
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花火を保管するときは新聞紙でくるむ

使わなかった花火を保管するときは、湿気を吸い取ってくれる新聞紙で包んで保管するのがおすすめ。新聞紙がない場合は、乾燥剤と一緒にジップロックなどに入れて保管してもOKです。そのうえで、できる限り風通しのいい、湿気が溜まりにくい場所に置いておきましょう。

直射日光には注意!

日差しの入る部屋
花火の保管は、火気や直射日光に要注意!(Ph/photoAC)
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保管の際、湿気以上に注意してほしいのが火気と直射日光。高温で花火が発火する恐れがあるので、絶対に火気の近くや直射日光の当たる場所では保管しないでください。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/新藤まつり

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