
5月18日と19日の2日間、天皇家の長女・愛子さまは石川県を訪問された。
「被災地の皆様は今回のご訪問を待ちわびておりました。そもそも、2024年の元日に発生した能登半島地震を受け、愛子さまは昨年9月に石川県を訪問される予定だったんです。ところが、その直前に豪雨災害が発生。訪問は叶わなかった。ただ、それで中止にするのではなく、今回のご訪問を実現されました。被災者の方々はみんな喜んでおりました」(宮内庁関係者)
その思いは、ご訪問の1日目から溢れていた。現地は“愛子さまフィーバー”に沸いた。金沢駅に県民が集まり、アイボリーのジャケットにライトグレーのパンツ、白い小さなバッグを携えた愛子さまが現れると「愛子さまー!」と、割れんばかりの歓声が響いた。
震災で大きな被害を受けた七尾市では、約80人が暮らす仮設住宅をご訪問。仮設住宅の集会所の外で、集まった人々とあたたかなひとときを過ごされた。夫とともに3才の娘を育てる中、震災で家を失った40代の女性が語る。
「愛子さまは、娘の顔をそっとのぞき込むようにして、『何才ですか?』と声をかけてくださいました。娘が指を3つにして、『3才です』と答えると、愛子さまはもうニコニコで……『そうですか』とうなずいてくださいました。愛子さまがあまりにも優しい笑顔で話しかけてくださるものですから、娘がポロッと『愛子さま、かわいい』とこぼしたんです。そしたら愛子さまも、目尻を下げてほほえんでくださいました」
でもカジュアルすぎない
翌日は、装いをグレンチェックのジャケットと黒のパンツに改め、髪もアップに変更。震度7の揺れを記録した志賀町をご訪問されて、被災者の声に直接耳を傾けられた。
「愛子さまが公務でパンツスーツ姿を披露されたのは、5月8日、9日と視察された、大阪・関西万博が初めてのこと。今回も、被災者との交流を第一に考えられたのか、動きやすいパンツスーツをチョイスされました。2日目は、全体的に大人っぽい黒で統一されたモノトーンなものでしたが、ジャケットはブラックのチェック柄で、親しみやすい柔らかさを表現されています。
対面した人に堅苦しさを感じさせず、でもカジュアルすぎないという、絶妙なバランス。被災者に配慮された服装はさすがの一言です」(宮内庁関係者)
ますます洗練されていく愛子さま。そのお召し物もまた国民の注目の的なのである。