50代以降の女性の約25％は「髪が細くなった」という悩みを抱えている（※大正製薬の調査による）。そして「頭頂部の透け感が気になる」「結んだときの毛束が細くなったと感じる」「排水口にたまる抜け毛が増えた」といった自覚のある人は、更年期以降に多発する「壮年性脱毛症」の可能性がある。
壮年性脱毛症とはどんなものなのか。「大正製薬」研究本部セルフメディケーション研究センターの渡部佳子さんが説明する。
「1つの毛穴から2〜3本生えていた髪の毛が1本しか生えなくなる、本数は変わらないけれど細くなる、発毛しなくなるといった変化が数年かけて進行します。
太さには個人差がありますが、日本人の平均70〜80マイクロメートルに対して40マイクロメートル未満の毛、つまり軟毛が増えてきます。女性の場合、分け目周辺から広範囲に髪が少しずつ薄くなるため気づきにくく、頭頂部が三角形に脱毛するクリスマスツリー型になるケースもあります」
その対策に有効なのが、女性の壮年性脱毛症に対して日本で唯一（※2025年8月時点。一般用医薬品において）、発毛効果が認められた成分「ミノキシジル」配合の医薬品『リアップリジェンヌ』だ。
「髪の毛は発毛して成長したあと自然に抜け落ち、同じ毛穴から新たに生えてきます。これがヘアサイクルです。成長期・退行期・休止期があり、成長期の毛髪は全体の80〜90％、休止期は10〜20％を占めると考えられています。
しかし、壮年性脱毛症になると、このヘアサイクルが乱れて成長期が短くなります。すると、毛根にある毛包は小さくなり、髪の毛は充分に育たず、細く短い毛のまま抜けて、薄毛になってしまうのです」（渡部さん・以下同）
ミノキシジルはヘアサイクルの短縮化を防ぎ、毛髪が太く育つ成長期を維持。さらに休止期の毛包を活性化させ、成長期への移行を促す。本商品は1日2回、6カ月（24週間）の継続使用で発毛効果を発揮する。
この『リアップリジェンヌ』のボトルには、毎日続けやすい工夫もある。
「ノズルを真下に向けると1回分（1mL）の薬液が計量できます。そのまま頭皮に塗布できるので、習慣化しやすいのです」また、同シリーズには、シャンプー＆トリートメントもある。
「頭皮に皮脂が残っていると発毛剤の浸透に影響する可能性があります。そこで洗浄力と潤いのバランスにこだわり、根元3cmはふんわりと立ち上がって、毛先はなめらかに仕上がるよう工夫を施しました」
ボリュームのある髪は見た目も気分も若返るが、夏の強い紫外線を浴びた秋の頭皮は炎症が起きやすく、ヘアサイクルも乱れがちだ。いまこそ始めどきかもしれない。
【商品DATA】
『リアップリジェンヌ』（第1類医薬品）大正製薬 5763円
内容量／60mL
効能／壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛（抜け毛）の進行予防
リジェンヌ マイバイタル シャンプー400mL／3300円
リジェンヌ マイバイタル ヘアトリートメント200g／2800円
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取材・文／藤岡加奈子
※女性セブン2025年10月16・23日号