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《視察先は1日あたり2件ほど》雅子さまの地方ご訪問日程に「ご予定が少なすぎる」「観光のようだ」との指摘 ゆとりあるプランの背景に昨年の“トラウマ” 

地方ご訪問予定の雅子さま(2026年2月、東京・台東区。写真/JMPA)
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 昨年、激動の1年を駆け抜けられた雅子さま。国母として臨まれる被災地訪問の次に控えるのは、瀬戸内の楽園・愛媛県への行幸啓。しかしそのスケジュールを巡って、関係者の間で議論が紛糾する事態に。地方ご訪問の日程ににじむ、雅子さまの真意とは。

「私自身、日々の生活の中でも、公務の場においても、雅子に支えてもらっていることも多くあり、深く感謝しています」

 2月23日、66才のお誕生日を迎えられた天皇陛下。お誕生日に先立って行われた記者会見で、陛下は穏やかな微笑みを湛えられながら、愛妻への感謝の思いを冒頭のように述べられた。

「会見で、陛下はこの1年の歩みを振り返られました。戦後80年の節目にあたった昨年、両陛下は “慰霊の旅”で国内外を巡られたほか、大阪・関西万博やアフリカ開発会議などの国際的なイベントが開催されたことで、海外からの賓客を数多く接遇された。

 例年以上に、両陛下が担われる重責が大きい年だったといえます。雅子さまは陛下に寄り添い、その怒濤の1年を走り抜かれたのです。陛下の『雅子はこの1年、(中略)多くの公務を務めることができました』というお言葉には、雅子さまの奮闘ぶりを称え、ねぎらわれたいというお気持ちがにじんでいました」(皇室記者)

 会見では、雅子さまのご体調を慮るご発言もあった。

「陛下は雅子さまについて『いまだ快復の途上で、体調には波があり、大きな行事の後や行事が続いた場合に、疲れがしばらく残ることもあります。そのような際には、十分に休息を取ってほしいと思いますし、これからも、無理をせずにできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしいと思います』と語られました。

 雅子さまは昨年、以前は難しかった2泊3日の地方ご公務を2度も行われるなど、快復に向けた歩みを進められてきました。“一つ一つ着実に”という陛下のお言葉からは、両陛下が細やかなコミュニケーションを重ね、支え合いながらご公務に臨まれていることがうかがえます」(前出・皇室記者)

“ご予定が少なすぎる”

 ご体調の調整に励まれながら、激動の1年を乗り越えられた雅子さまは3月末、東日本大震災の被災地である岩手・宮城両県へのご訪問、そして4月上旬の福島県ご訪問に臨まれる。その後に計画されているのが、5月中旬、愛媛県へのご訪問だ。

「四大行幸啓の1つである『全国植樹祭』へのご臨席と地方事情のご視察を兼ね、1泊2日で足を運ばれる計画です。ご滞在中は、2018年に発生した西日本豪雨の復興状況について説明を受けられるほか、県の南西部を中心に地元の高校生が運営する観光施設や動物園、愛媛の名産である砥部焼の関連施設などを巡られることが予定されています」(宮内庁関係者)

 この日程がいま、一部の関係者の間で波紋を呼んでいるという。

「植樹祭の行事以外の視察先が1日あたり2件ほどしかなく、“ご予定が少なすぎる”と指摘されているのです。そもそも植樹祭は、日本の国土の基盤となる森林や緑に対する国民の理解を深めるためのもの。“植樹祭の趣旨を踏まえた施設はもっとほかにあったのでは……”と、ご訪問先の選定に首を傾げる向きもある。さらに、平成の時代に思いを寄せる関係者の中からは、“まるで快適な観光のようだ”との厳しい声も上がっています」(前出・宮内庁関係者)

ミラノ・コルティナ五輪の公式キャラクターを手に、団らんされるご一家(2026年2月、東京・千代田区。写真/宮内庁)
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 このゆとりあるプランの背景には、昨年の“トラウマ”があるという。

「昨年、埼玉県で開催された植樹祭に、両陛下はそろってご臨席する予定でした。しかし雅子さまはご出発当日の朝になって、埼玉行きをキャンセルされたのです。当時、ブラジル大統領の国賓接遇や硫黄島へのご訪問、万博ご視察などを順調に果たされ、ご体調の調整に自信を取り戻されてきた矢先のことだっただけに、ご訪問を取りやめざるを得ない事態になったことで、雅子さまは相当なショックを受けられたようです。

 当初、宮内庁内部でも“これを機に崩れてしまわれるのではないか”と心配の声が相次ぎ、関係者の中でも“トラウマ”のようになっていた」(前出・宮内庁関係者)

 幸い、雅子さまは陛下や愛子さまの支えもあり、翌月の沖縄ご訪問を無事に成功させ、その後すべてのご公務を予定通り終えられた。ただ、植樹祭の欠席をきっかけに、宮内庁内部では改めて“雅子さまはいまだ病気療養中である”という認識が周知されることにもなった。

「両陛下がそろって地方を訪問されることの意義は計り知れません。地方の人々にとっては、皇室の方々を目にする機会は限られている。沿道の人々へのお手振りや、地元の人々と直に会話されることが、国民と皇室の絆を醸成することにつながっているのです。

 そのため宮内庁としては、まずは雅子さまにお出ましになっていただくことが最優先。昨年唯一の心残りとなっている植樹祭を無事に終え、トラウマを払拭していただきたいという配慮から、慎重な日程が組まれることになったようです」(前出・宮内庁関係者)

 一部で厳しい指摘も聞こえる一方、こうしたスケジュールの組み方にはメリットもあるという。

「両陛下は大変な聞き上手として知られています。お二人にぜひ話を聞いていただきたいという人も多く、ご懇談は予定時間をオーバーすることがしばしばです。あえてご訪問先を絞ることで、一つひとつの視察先でより深い交流ができるとも考えられます」(皇室ジャーナリスト)

 皇后となられた雅子さまがご公務にかけられる思いは、並々ならぬものがある。

「雅子さまは皇太子妃時代、ご公務がほとんどできない時期もありました。それと比較すれば、いまのご活躍ぶりはまさに雲泥の差といえる。昨年は植樹祭こそ出席を取りやめられましたが、そこで体調を立て直されたことで、その後のお出ましを無事にやり遂げられました。陛下が会見でも触れられたように、雅子さまが少しずつ、できることを増やされているのは間違いない」(前出・皇室ジャーナリスト)

 雅子さまはいま、令和皇室のスタイルを着実に築かれている最中だという。

「2月3日、両陛下は来日したネパールの大統領夫妻と御所で懇談されました。その際、大統領夫妻と4人で1つの丸テーブルを囲まれましたが、これは、雅子さまも含めて両陛下お二人で客人をもてなそうという意図のもので、令和に入ってから始まったもの。

 また、雅子さまはネパール側の記者に対して、『first time?(日本は初めてですか)』と積極的に声をかけていらっしゃいました。こうした一つひとつの心配りが、諸外国との絆へとつながっていくのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 雅子さまは令和の国母として、一歩ずつ歩みを進められている。

女性セブン2026312日号 

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