
薄着になる春に向けて、冬に溜め込んだ脂肪が気になる…。かといって、過度な食事制限や、ハードな運動をしても老化が進むだけ。やるべきは今すぐ「やせスイッチ」をON! やせるメソッドに詳しい医師たちに、ハードな運動をしなくても、ラクにやせて結果が出る食べ方・睡眠・エクササイズを教えてもらいました。今回は、内臓脂肪の名医が1週間で勝手にやせやすい体になる方法を伝授。キーワードは“脂肪肝”。肝臓に脂肪が溜まった状態では、やせスイッチが入らず、なかなかやせることはできません!
脂肪肝を改善してやせやすい体になろう!
「脂肪肝」とは、肝臓に脂肪が溜まり過ぎて、フォアグラのような状態になっていること。主に糖質過多の食事やアルコールの過剰摂取が原因だが、肝臓は痛みを感じないため、手遅れになりやすい。
「肝臓の中性脂肪が20%を超えると肝細胞が炎症を起こし、中性脂肪が血液中にあふれ、体のあちこちに移動します。この状態が続くと、お腹や脚、腕などに脂肪として蓄積され、やせにくい体に。さらにひどいと血液がドロドロになり、動脈硬化のリスクも高まります。脂肪肝のままでは、いくらダイエットをしてもやせないのです」(消化器内科医・栗原 毅さん)

元気な肝臓の場合

余分な中性脂肪が血液中に放出されず、アルコールの分解や糖の代謝がスムーズに行える。
脂肪肝の場合

肥満の原因となる中性脂肪が血液中へ。アルコールの分解や糖質の代謝機能が働きにくい。
気づいた頃には手遅れに…!

BMI25以上なら脂肪肝の可能性大!
尿病のリスクも上がる!
脂肪肝から肝硬変に移行する際、自覚症状はほぼなく、黄疸や腹水などの症状が出るのは肝硬変中期以降。さらに、脂肪肝を放置すると慢性的に血糖値が高くなり、糖尿病になる可能性も。
日本人の約3人に1人は脂肪肝!
3つ以上当てはまったら脂肪肝かも…!?「脂肪肝チェックリスト」を紹介。
・お腹が出てきたと感じる
・筋肉が衰えたと感じる
・習慣にしている運動がない
・口の中が乾いたと感じることがある
・歯の手入れがおろそかになっている
・食事は主食から手をつける
・ご飯を2膳以上食べる日が、週に5日以上ある
・麺類を週に3回以上食べる
・ほぼ毎日フルーツを食べる
・味の濃いものが好き
・1回の食事にかける時間が10分以内の時がよくある
・毎日お酒を飲む(1日のアルコール量が男性は40g以上、女性は20g以上)
・夜、寝つきが悪いことがある
・朝起きた時、疲れが取れていないと感じることがある
・たばこを吸う
・収縮期血圧(上の血圧)が130mmHg以上ある
5つのやせスイッチで、勝手にやせる体へ!
高カカオチョコレートで脂肪を減らす!

栗原先生イチオシのやせ食材は、カカオ含有量70%以上の高カカオチョコレート。カカオポリフェノールが血糖値の上昇を抑え、チョコレートに含まれる食物繊維が糖の吸収を緩やかにしてくれる。特に食事を摂る直前に毎回5gずつ食べると効果的。食前に食べることで血糖値の急上昇が緩やかになる。間食も含め、摂取量は1日合計25gまでを目安に。

歯磨きでやせやすく!

歯周病菌は血糖値をコントロールするインスリンの働きを阻害するため、肝臓の中性脂肪を増やす原因に。歯周病菌を増やさないためには毎日の歯磨きが必須。さらに、細菌が繁殖しやすい舌も磨くと効果アップ。専用の舌ブラシで舌の中央を縦に10回、その左右を縦に各10回、奥から手前に力を入れずにこするだけ。舌を傷つけないよう、1日1回でOK!

緑茶で脂肪燃焼!

緑茶に含まれる茶カテキンには脂肪の燃焼を促す働きが。さらに糖の吸収を緩やかにし、血糖値の急上昇を抑える効果も。ただし、すぐに体外に排出されやすいので、1日約500mlを目安に、食前に100mlずつ飲むなど、1日かけてこまめに飲むのがポイント。健康成分が多い濃い緑茶を選ぶとより効果大。

食前の酢大さじ1杯でやせやすい体に

酢の主成分である酢酸には、脂肪の合成を抑制し、脂肪の燃焼を促進する働きがある。さらに血糖値の急上昇を抑え、高血圧を改善する効果も。酢大さじ1を水や炭酸水に入れ、5~10倍に薄めて、食事の前に飲むのがおすすめ。酢は砂糖や甘味料、はちみつなどが入っていないものを選んで。
いつもより10回多く噛む

よく噛んでゆっくり食べると、時間をかけて腸で吸収されるため、血糖値の上昇が緩やかに。満腹中枢も刺激されるため、食べ過ぎ防止にも一役。ひと口食べたら箸を置き、30回噛むのが理想だが、難しい場合は、まずはいつもより10回多く噛むことを心がけてみて。
ご飯をひと口減らす“糖質ちょいオフ”も行うと、さらに効果アップ!
◆消化器内科医・栗原 毅さん
栗原クリニック東京・日本橋院長。消化器の名医で「血液サラサラ」を命名した内のひとり。著書に『1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法』(日本文芸社)など多数。
料理・スタイリング/植田有香子 取材・文/岸 綾香
※女性セブン2026年3月12日号