お笑い芸人・はんにゃの川島章良さん(37才)が、無理をしないダイエット法をあみだし、3か月で体重12kgの減量を成功させた。それは「だしエット」なるダイエット法だという。
いったい、どんなダイエット方法なのか、川島さんに聞いた。
ダイエットのきっかけ
「”芸人あるある”なのですが、先輩に夕食に誘われると“もう食べ終わっています”とは言えず、夕食を2回食べることが続き、どんどん肥えてしまいました。気づいたら、身長168cmにしてマックスで体重82kg、ウエストは111cmになっていました」
そう苦笑いする川島さん。結婚をしてからはやんわりと先輩の誘いを断れるようになったが、体形は戻らなかった。
川島さんは2014年11月に腎臓がんが見つかり摘出手術をしたこともあり、妻に体調を心配されたことをきっかけに、ダイエットを決意。しかし、厳しいダイエットをするとリバウンドをするのではないかと懸念した。
「3食とりながら無理せず痩せるにはどうすればいいのか。ぼくは“だしソムリエ1級”の資格を持っていまして、だしを使った食事で、日本人の理にかなっているダイエット方法が見つかられるんじゃないかと、レシピを考案し始めました」
こうして生み出されたのが、だしを使った料理に夕食だけ置き換える「だしエット」だ。夕食は糖質はなるべく摂らないようにし、朝と昼は通常通りの食事でよい。量や食品をほとんど制限せずに痩せられるというから驚きだ。
「だしエット」の効果とは?
なぜ、だしを使った食事で痩せるのか? 川島さんが今回、ダイエットの相談をした日本ダイエット健康協会代表理事の古谷暢基さんが説明する。
「だしを構成するうま味成分のアミノ酸類によって、料理全体の糖分や塩分などの調味料摂取量を少なくできるので、カロリー摂取量を抑えることができます。
また、食物繊維には血糖値上昇を抑えて中性脂肪の合成を防ぐ効果がありますが、食物繊維を含む食材にはそのままでは味気ないものも多いです。そんな食材に、だしによって旨みやコクをつけることで、おいしくたくさん食べることができるのです」
「だしエット」には注意点もある。
「だしの成分であるグルタミン酸は脳内伝達物質として、記憶や学習能力を高めるといわれますが、過剰摂取は脳の神経伝達機能に悪影響を与えるといわれるので注意です。ただし、通常の食事で摂取しすぎるということはないでしょう」(古谷さん)
こうした「だしエット」を続けることで、川島さんはみるみる痩せていった。
しかし、だしを使った料理は手間がかかるのではないだろうか?
「“だしパック”で十分ですよ。自炊できないこともあると思うんです。夜が外食になるときは、だしを使った料理を選んでください。味噌汁やあさりの酒蒸しなど、探せば何かしらだしを使った料理は見つかります。
ぼくは食事以外にも軽い運動を取り入れましたが、食後15分程度の犬の散歩や、移動のときのエレベーターを階段に変えるなど、ちょっとした運動で充分です。『だしエット』を始めて3か月経つと、代謝が上がってよく汗をかくようになりました。今は常にハンカチを2枚持ち歩いています(笑い)」(川島さん・以下同)
服のサイズもダウンし、ベルトをしないとズボンが落ちるようになった。急激に痩せすぎて、芸人仲間にも気づかれないこともあったそう。
それではお待ちかね、川島さんが考案した「だしエット」のレシピを伝授!
やせる「だしエット」レシピ
だしを使った料理を夕食で食べるだけのダイエット法である「だしエット」。川島さんおすすめのレシピはこちら。
●「アルデンテ炊き込みご飯」レシピ
《材料》(2~3人分)
あさり…300g 水…800cc かぶ… 2つ
[A]
薄口しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1
酒…大さじ1
三つ葉…適量
米…2合強
じゃこ…お好み
《作り方》
【1】あさりをよく洗い、鍋に入れて800ccの水で弱火で茹でる。あさりが開いたら身を外し、殻だけ鍋に戻してさらに弱火で茹でる。
【2】かぶを適当な大きさにカット。
【3】鍋のあさり汁をキッチンペーパーを乗せたざるでこし、だし汁を抽出。
【4】炊飯器にあさりの身、かぶ、Aを入れ、あさりのだし汁をご飯2合分入れて炊く。
「痩せるポイントは、ご飯を“アルデンテ”にすること。咀嚼回数が増えることで消費カロリーが増えると言われています。あさりやじゃこには、ミネラルがはいっているので、代謝も上がります。あさりから出るビタミンB12は貧血予防、かぶのビタミンCは美肌効果もありますよ。重要なのは、かぶによってご飯のかさ増しになるのでご飯の量を減らせること。流行のベジライスのような役割です。炊くときに水分を少なくして、15分くらい早く炊飯器を開けて蒸す時間を減らすと、いい感じのアルデンテになります」
●「アルデンテ炊き込みご飯」の作り方を動画でチェック!
●「燃える!ダイエット浅漬け」レシピ
《材料》(2人分)
きゅうり…2本 キャベツ…4分の1 大根…4分の1 一番だし…大さじ2 薄口しょうゆ…大さじ1弱 しょうが…適量 鷹の爪…2個 山椒…適量 塩…適量
《作り方》
【1】きゅうりを細かく刻み、キャベツはざく切り、大根は短冊切りにして、それぞれ塩もみをしてから、全て混ぜ合わせる。
【2】混ぜ合わせたものをボールに入れて、20分ほど冷蔵庫に。
【3】【2】の水分を絞って捨てる。
【4】鷹の爪の輪切り、つぶした山椒、きざんだしょうが、一番だし、薄口しょうゆを【3】にまぜる。
【5】【4】をフリーザーバッグに入れて、重しを乗せて冷蔵庫で30分置く。
「浅漬けに脂肪燃焼効果のある3つ、しょうが(ギンゲロール)、山椒(サンショウオール)、鷹の爪(カプサイシン)を入れることで、“食べて痩せる”浅漬けに早変わり! 食べると新陳代謝を高めてくれます。
鷹の爪は種が辛いので、好みで入れるか決めてください。一番だしが面倒なら、一番だしと薄口しょゆうの代わりに、だしパックに変更してもかまいませんよ」
●「燃える!ダイエット浅漬け」の作り方を動画でチェック!
その他、肉にも野菜にも合う「枝豆ドレッシング」もおすすめだという。枝豆、玉ねぎ、だし、レモン、ナンプラーなどをフードプロフェッサーで混ぜるだけ。
「大豆は女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンがはいっているので、女性が美しくなるのに役立ちます。食物繊維もはいっているし、枝豆はスーパーフードなんですよ」
「だしエット」のメニューは川島さんのブログやYouTubeで公開しているので、気になる人はチェックしてみよう。
「秋元康さんにも報告したい」
今後は、YouTubeでの活動を活発にしていきたいという川島さん。
「『だしエット』はもちろん、下処理も何もしてない材料を使って100秒で調理するという『ズルなし100秒クッキング』や、47都道府県の特有のおにぎりと味噌汁を紹介する動画を増やしたいと思っています」
ダイエットを成功させた川島さんは、この結果をAKB48グループや坂道シリーズのプロデューサーで知られる秋元康さんにも伝えたいという。
「吉本坂46ってアイドルやらせてもらっていますが、その最終オーディションのときに、秋元康さんの前で10kg痩せますと宣言しているんです。やっと約束を守れました!」
「だしエット」考案:はんにゃ・川島章
かわしま・あきよし。1982年1月20日生まれ。埼玉県出身。2005年に金田哲とお笑いコンビ・はんにゃ結成。2018年7月、YouTubeで料理チャンネル『かわだしクッキング』を開設。だしソムリエ1級、離乳食インストラクター1級、お弁当学認定学マスターなど、複数の料理系資格を駆使した料理動画で人気。
●監修:古谷暢基(ふるや・まさき)
ふるや・まさき。日本ダイエット健康協会代表理事。健康、美容、医療系団体および学校の幹部・顧問などを多数務める、健康美容業界の第一人者。
撮影/平野哲郎
●【クロちゃん、ダイエット外来に行く】新常識「ミートファースト」に「知らなかったし!」と衝撃
●バターコーヒーダイエットで-11kg!コーヒールンバ・平岡佐智男さんが教える5つのコツ
●鈴木奈々、美の秘訣は“恋”!夫に愛されるため、自分磨きでマンネリ回避【美痩せインタビュー】
●近藤千尋は夫のジャンポケ太田と週3回の筋トレ!【美痩せインタビュー】
●米倉涼子、優木まおみ、安達祐実、辺見えみり…アラフォー女優の美の秘訣をまとめて大公開!