この時期の気候は三寒四温。とはいえ、近頃は急激に気温が上がる日も多く、薄着の季節はもうすぐそこ!? と、慌ててダイエットを始めた人も多いのでは。ダイエットといっても、ある程度歳を重ねたら特に、肌や髪の美しさを損なうことなく、無理なく健康的に痩せたいというのが本音。
そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、美しく健やかに痩せたい人必見のダイエットレシピを伝授!
せっかくダイエットに成功しても、不健康そうだったり、老けて見えたりしたら本末転倒。キレイになれるダイエットしかしたくないライターFが徹底レポートします!
食べ応えも栄養バランスも満点!頼れるワンプレートメニュー
――見るからにヘルシーそうなメニューですね!
有里:はい。低カロリー、低糖質、低脂質でとてもヘルシーです。でも、白米とお肉に負けないくらい食べ応えがありますし、何より栄養満点ですよ!
――メカジキとカリフラワーだけで、そんなに栄養が摂れるのですか?
有里:はい。この1皿だけで、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などをバランスよく摂ることができ、デトックスや美肌など美容効果も期待できます。
――すごい! 頼れるワンプレートですね。
有里:ダイエット中といっても、肌や髪のハリ・ツヤを失いたくないし、栄養不足による体力や免疫力の低下も心配ですよね。このワンプレートなら、必要な栄養をしっかり補えます!
――さすが有里さん! 楽しみです!
《材料》(1人分)※調理時間目安10分
メカジキ…切り身1枚 冷凍カリフラワーライス…100g もち麦…大さじ2 クミン…小さじ1 オリーブオイル…大さじ2 塩・こしょう…適量
《作り方》
【1】 メカジキは塩、こしょうをふって、キッチンペーパーで水気を取っておく。カリフラワーライスは冷凍のまま、4分半ほど電子レンジで温める。
【2】 フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱し、クミンを入れて少し香りがたったら、カリフラワーライス、もち麦を加えてさっと炒め、ボウルなどに取り出しておく。同じフライパンに、オリーブオイル大さじ1を熱し、メカジキをこんがりと焼く。
【3】 器に【2】のカリフラワーライス、メカジキを盛り付け、レモンやグリーン(分量外)を添えてでき上がり。
レシピは無限! 常備しておきたい「カリフラワーライス」
――カリフラワーライスって、最近はネットやスーパーなどで手軽に手に入るのですね。
有里:そう。低糖質でダイエットにもピッタリと話題になりましたが、カリフラワーライスを一から手作りするのは、なかなか面倒ですよね。でも、冷凍の市販品をストックしておけば、お米の置き換えやかさましで手軽にカロリー、糖質をオフしたり、炒飯やリゾット、ドリアなどをヘルシーに楽しめたり、いろいろ使えてとても便利です。
――確かに、ストックがあれば、カロリーや糖質が気になるカレーなどのときにも、白米の代わりにすることで調整ができて便利ですね。
有里:はい。私は現役の頃からカリフラワーの食感が好きでよく食べていたのですが、冷凍カリフラワーライスの存在を知ってからは、いろいろな食材の代用や添えものとして、本当によく食べています。
――いろいろ幅広く使えそうですね。
有里:カリフラワーには、いちごやみかんよりも豊富なビタミンCや、むくみの解消に役立つカリウムなどが含まれています。カリフラワーのビタミンCは熱に強く、免疫力アップも期待できますので、ダイエットはもちろん、お野菜を切らしてしまったときのビタミン補給のためにも、ストックがおすすめです。
――糖質オフだけでなく、美肌やデトックスにも効果が期待できるということですね。私もさっそくスーパーに買いに行きます!
美肌だけでなく美脳にも!? メカジキの栄養素
――メカジキのグリルは、ふっくらと柔らかく旨みもあって、ダイエットメニューとは思えないくらい満足できますね。
有里:お肉にも負けないおいしさと満足感がありますよね。メカジキは、脂肪が少なく、良質なたんぱく質とミネラルが豊富。クセがないので、照り焼きや西京焼き、トマト煮込みやアクアパッツァなど、いろいろな楽しみ方ができる魚です。
――和風、洋風いろいろな食べ方ができるのはいいですね。
有里:はい。それに、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果が期待でき、脳の神経細胞に作用して脳のはたらきを活発にする栄養素でもあるDHAも豊富なので、美肌、美容だけでなく、美脳効果も期待できるかも?
――ステキ! 脳の活性化は、美肌やダイエットと同じくらい重要な課題ですから。
有里:そうですね。ビタミン、ミネラルも豊富ですし、美容にも健康にもメリットがいっぱいの食材です。
――本当にこの1皿だけで、いろいろな栄養を摂れることがわかりました。さっそく作ってみようと思います!
有里:手軽なので、忙しい日にもピッタリですよ。今回は、カリフラワーライスの風味づけにクミンを使いましたが、クミンが苦手なかたはカレー粉で代用してみてください。
――カレー風味だと、家族の食卓にも良さそうですね。
有里:そうですね。お好みで、パセリをたっぷり入れてもおいしいですよ!
――なるほど! 試してみたいけど、手作りするには敷居が高いと感じていたカリフラワーライスを手軽に食生活に取り入れられること、おいしい食べ方などを知ることができて、とても参考になりました。有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!
有里:こちらこそ! ダイエットは、いかに継続できるかが成功の重要なポイント。そのためには、おいしさも手軽さも譲れないですよね。糖質オフやカロリーダウン、ビタミン摂取のためにはもちろん、ごはんを炊くのが面倒なときや時間がないときの主食としても“アリ”だと思います!
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ダイエットというと、スリムになること、体重を減らすことにばかり意識が向きがちですが、本来の目的は、その先にある健康や美しさのはず。
だからこそ、カロリーや糖質、脂質をオフするだけでなく、体に必要な栄養をバランスよく摂取することが大切です。メカジキのカリフラワーライス添えは、健康美に近づくためのダイエットに最適の1皿。さっそく試してみてはいかがでしょうか。
レシピ考案:市橋有里
いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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