甘いものが好きでダイエットが成功しない、という悩みをもっている人は多いもの。ダイエット料理研究家の鈴木沙織さんもそんなひとりでした。何度かの減量とリバウンドを経験しながらも糖質やカロリーを上手に制限し、97kgから50kg減に成功した鈴木さんの味方となったのは、低糖質・低カロリーのズボラスイーツ。そこで、著書の『毎日食べてもやせられる!魔法のやせスイーツ』(主婦の友社)から流行スイーツのレシピ2品を紹介します。
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炊飯器で簡単にできる「台湾カステラ」
「テレビや雑誌で連日取り上げられているのを見て、どうしても食べたかったんです」という思いから鈴木さんが考案したのが「台湾カステラ」。
「根っからのズボラ」だという鈴木さんだからこその炊飯器で作る簡単レシピなので、「いくらヘルシーといっても作るのが面倒…」と思っている人もチャレンジしてみたくなるはずです。
「おからパウダーは水分をよく吸う性質があるので、入れすぎると口当たりが悪くなったり、膨らまなくて食感が悪くなったり…。配合量にとても苦労しました。おからパウダーを極限まで減らし、卵の力でふわしゅわ感をしっかり出すレシピにたどり着きました」(鈴木さん・以下同)
「台湾カステラ」のレシピ
油も小麦粉も使わないヘルシーな台湾カステラ。卵の風味も豊かで食感にもこだわった、おすすめのレシピだそうです。
「『ぐりとぐら』のカステラをワンホール食いすることに子供の頃から憧れていて。このレシピならワンホール食べても、549kcalなのでダイエット中でも罪悪感なく食べられます」
1/9切れあたりの栄養価は、糖質1.1g、カロリー61kcal、脂質4.4g、たんぱく質4.7g。常温で2日間、冷蔵で3日間、冷凍で2週間、保存できます。
《材料》(5.5合炊飯器/9切れ)
【A】卵白…5個分、甘味料(サラヤ「ラカントS」を使用)…大さじ5
【B】低脂肪乳…大さじ7、おからパウダー大さじ5、卵黄…5個分、バニラエッセンス(あれば)…適量
《作り方》
【1】ボウルに【A】を入れてツノが立つまで泡立てる。
【2】別のボウルに【B】を入れてなめらかになるまで混ぜ、【1】を2回に分けて加え、さっくり混ぜる。
【3】炊飯釜に入れて数回トントンと落として空気を抜き、普通炊飯後、1時間保温する。
【4】粗熱を取り、炊飯釜の側面と生地を手でやさしく離し、大きめの皿をかぶせて逆さにして取り出す。
失敗しないメレンゲの作り方
・泡立てる前に冷凍庫で冷やす
泡立てる前に冷凍庫で10~15分冷凍すると、卵白の粘度が高くなります。液だれも少なく、泡立ちやすくなります。完全に凍らせると泡立ちにくくなるので注意しましょう。
・ポリ袋に卵白と甘味料を入れてふる
卵白と甘味料をポリ袋に入れ、手でよくもんで卵白をしっかりとほぐし、さらさらの状態にしてから口を閉じて振るだけで作れます。