仏壇に灯して溶け残ったロウソクや、誕生日ケーキの飾り付けに使ったキャンドルをそのまま捨ててしまっていませんか? 実は使い終わったロウソクは“再利用”できると、お金のプロフェッショナルで節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんはいいます。その活用法を教えてもらいました。
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油分を含んだロウソクは潤滑油やカビ予防に活躍
ロウソクには油分が含まれているので、潤滑油代わりになりますし、撥水効果もあります。
ファスナーやドアの開閉をスムーズに
ファスナーの滑りが悪くなり、開け閉めがしづらくなったバッグやサイフ、パンツなどがあれば、ファスナーに直接ロウソクを当てて丁寧に塗り込んでみましょう。ファスナーを数回開け閉めすれば、ロウがなじみ、滑りがよくなるはずです。同様に、敷居にロウを塗れば、ふすまの開閉もスムーズになりますよ。
お風呂の壁や床に塗りこむだけでカビ防止に
また、お風呂の壁や床などのタイルの目地など、カビの生えやすいところにロウを塗り込むと、水をはじき、皮脂汚れもたまりづらくなるのでカビの予防になります。ロウを使って目地のコーティングする業者もあるそうです。
すでに生えているカビには効果がないので、カビを落としてから、しっかりと水滴を取り除き、目地が乾いてからロウを塗るようにしてください。
ロウソクを靴に塗って靴ずれや汚れを予防
ロウソクが活躍するのは家の中だけではありません。新しいパンプスやサンダルの靴擦れ防止ができたり、靴に撥水加工を施したりできます。
滑りがよくなり靴ずれしづらくなる
靴のつま先の小指部分やかかと部分など、靴擦れしやすい箇所にあらかじめロウソクを塗りこんでおくと、滑りがよくなり靴擦れが起こりにくくなります。
新しい靴の汚れを予防
また、新しい靴を下ろす前にロウソクを塗り込んでおくと、撥水効果によって汚れ防止にもなります。つま先などは特に汚れやすいので、子供の運動靴などの布靴はここだけでも塗り込んでおくと良いでしょう。塗る前は目立たないところで色の変わり具合をチェックして、気にならないようであれば塗りこみましょう。革靴など素材によっては変色の原因にもなるので、素材にも注意してください。
また、色付きのロウソクを使用すると、色が靴についてしまう場合がありますので、白いロウソクを使うようにしてください。