
ダークな色の出番が増える冬のファッションに軽やかさを与えてくれるのが白。皇后雅子さまも冬の白コーデを度々披露されてきました。やわらかさと知性と気品に溢れる雅子さまの冬の白ファッションを振り返ります。
ドレープが効いたAラインコートがこなれ感たっぷり
天皇陛下(当時・皇太子)とのご婚約に関して、皇室会議に提出する写真撮影のため、帝国ホテルを訪問された雅子さま(当時は小和田雅子さん)。


コートの中は、淡いピンク×白の千鳥格子のジャケットとピンクのタイトスカートのセットアップ。その上に、ドレープが美しく優雅なAラインのカシミアコートを羽織られていました。足元はグレーのパンプスを合わせられ、アクセサリーはパールのイヤリングやブレスレット、ネックレスをお召しでした。全体的に淡いピンクや白が多めで、やわらかく女性らしい印象でした。
生まれたばかりの愛子さまと退院される際も白ファッション
2001年12月、愛子さまご誕生の1週間後、愛子さまを大事そうに抱きかかえられ宮内庁病院を退院される雅子さま。

愛子さまのおくるみに合わせるように、純白のセットアップをセレクトされた雅子さま。アクセサリーもパールのイヤリングやネックレスをお召しになり、キラキラと明るい印象でした。足元はブラウンのエナメルパンプスでこちらにもツヤ感をプラス。白×ブラウンという優しい配色のコーディネートでした。
カジュアルなダウンコートも白ならエレガント
1998年2月、長野五輪で、ジャンプノーマルヒルを観戦される天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。カジュアルな白のロングのダウンコートに同じく白のファーの帽子をお召しでした。

カジュアルな印象の強いダウンコートも、雅子さまの着られたようなロング丈で真っ白だとエレガントな佇まいに。さらにボリュームのあるファーの帽子がポイントになり、華やかな雰囲気になり、パールのイヤリングも相まって、カジュアル感が軽減。女性らしいダウンコートスタイルにまとまっています。
スタンドカラーのロングコートに同系色のハットでスタイルアップ
2008年1月、長野県で行われた冬季国体開会式に出席された天皇陛下(当時は皇太子)と雅子さま。スタンドカラーのオフホワイトのロングコートが主役のコーディネートでした。



立ち襟のデザインのコートはクールかつエレガント。オフホワイトのスタンドカラーコートに合わせた同じ色の帽子もおしゃれ度を高めてくれます。コートが大きめのデザインなのに対し、足元はタイトなブーツでバランスもばっちり。ロングコートに同じカラーの帽子をプラスすることで縦のラインが強調され、スタイルアップも叶います。
ロングコートに淡いピンクの差し色が可憐なオーラを放出
2019年11月、奈良からお帰りの際の雅子さまは、白のロングコートをお召しでした。小物も白でそろえられ、完璧なオールホワイトコーデでした。



織りのデザインがおしゃれな白のコートに、帽子のリボンのほのかなピンクが差し色になった女性らしいコーデ。Iラインが強調されたロングコートに、足首を見せるだけでなく先の尖ったポインテッドトゥのパンプスにすることで、抜け感が生まれ、白という膨張色でもすっきりと見えます。シンプルな白のコートだからこそ、胸元のブローチやパールのイヤリングの存在感が増し、顔周りが華やかな印象でした。
ロングトレンチコートにパンツのマニッシュスタイルも帽子で女性らしく
2023年1月に行われた、天皇陛下はじめ皇族方の護衛を担う皇宮警察本部の年頭視閲式に出席された際もオフホワイトのコートが主役のワントーンコーデでした。



雅子さまは、オフホワイトのウール調のロングトレンチコートに、同じくオフホワイトのパンツ、スカーフとやわらかいワントーンコーデでした。トレンチコートやパンツなど、アイテム的にはマニッシュですが、やわらかいわオフホワイトのワントーンにすることで、女性らしさも香ります。
足元はブラウンのブーツを履かれ、オフホワイト~ブラウンのグラデーションコーデに。アクセサリーは、白のパール×ゴールドのイヤリングでツヤをプラス。大きな襟やスカーフ、帽子とポイントになるアイテムを顔周りに点在させることで、目線が上がり、スタイルアップコーデが成立していました。
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