
暑い夏の必需品とも言えるアイス。ついつい手が伸びてしまいますが、「太ってしまうのでは?」と不安に思う人もいるはず。そこで、『国内最大級の食事管理アプリ『あすけん』公式 結局、これを食べるが勝ち』(ワニブックス)を出版した管理栄養士・道江美貴子さんに、太りにくいアイスの食べ方をうかがいました。
乳脂肪が低い「ラクトアイス」、低カロリーだと思っていたら大間違い!
夏の必需品、冷凍庫のスタメンとも言えるのがアイス。健康志向の高まりや、アイスの中でも乳脂肪分が低いというイメージから、注目を浴びる「ラクトアイス」ですが、低カロリーだと勘違いしている人も多いと道江さんは言います。

「実は、乳脂肪の多い順にアイスを並べると、アイスクリーム→アイスミルク→ラクトアイスとなり、ラクトアイスがいちばん低いのは確か。でもラクトアイスには、風味を出すために植物性油脂が添加されていて、上記の3つのアイスの中ではもっともハイカロリーなんです。
そして、この3種のアイス以外にもうひとつ低カロリーなアイスがあります。それが氷菓。アイスキャンディーやシャーベットなどがこれに分類されます。なので、アイスが食べたいけどダイエット中という人は氷菓を冷凍庫にストックしておくのがいいかもしれません」(道江さん・以下同)
アイスを食べるなら「14~15時」がおすすめ?
アイスの食べ方によっても“太りやすさ”が変わってくると道江さん。

「空腹時は、糖分の吸収率が高まるため、できるだけ避けること。おすすめの時間帯は14~15時。もっとも太りにくいため、15時の間食や昼食後のデザートとして食べるのがベストです。そして、アイスクリーム屋さんで注文するなら、ワッフルコーンなどではなく、紙カップに入れてもらうほうが当然カロリーダウンします。
一度に食べるにはカロリーが高すぎる場合は、半分だけ食べて冷凍庫に戻すなど、食べ過ぎない工夫をしてみるのもいいでしょう」
おやつは飽和脂肪酸の量で選ぶのが賢い!
ダイエットの大敵とも言えるのがおやつ。とはいえ、日常の中でほっとひと息つきたいときやリフレッシュにもなるので、やめられないという人も多いはず。しかも、ダイエット中も上手に取り入れればOKと道江さん。選び方のコツを教えてもらいました。
「間食にケーキなどの洋生菓子や洋菓子を選ぶときに意識したいのが、飽和脂肪酸の含有量です。悪玉コレステロールを増やし、動脈硬化のリスクを高める飽和脂肪酸は、乳製品や肉などの動物性脂肪に多く含まれています」
レアチーズケーキよりもアップルパイのほうがダイエット向き
洋生菓子の王道、チーズケーキの中でも一見ヘルシーなレアチーズケーキ。見た目判断で選んでしまいそうですが、道江さんいわく、アップルパイのほうがダイエット向きだそう。

「レアチーズケーキは生クリームやチーズ、バターなどを使っているものが多く、飽和脂肪酸の摂りすぎになってしまう場合があります。一方で、アップルパイの飽和脂肪酸の含有量はレアチーズケーキの3分の1程度。りんごの食物繊維も摂れるのも嬉しいポイントです。
レアチーズケーキの他にも、間食に選びがちなお菓子類では、ミルクチョコレートやソフトビスケット、リーフパイなどに飽和脂肪酸が多いと覚えておきましょう」
◆教えてくれたのは:食事管理アプリ『あすけん』管理栄養士・道江美貴子さん

女子栄養大学栄養学部卒業後、大手フードサービス企業に入社。100社以上の企業で健康アドバイザーを務め、食事管理アプリ『あすけん』の企画・コンテンツ制作・開発管理などに携わる。現在、株式会社asken取締役としてあすけん事業統括責任者を務める。近著に『国内最大級の食事管理アプリ『あすけん』公式 結局、これを食べるが勝ち』(ワニブックス)がある。『あすけん』公式サイトhttps://www.asken.jp/