
今やコンビニでも手軽に買えるおいしいスイーツ。素材にこだわったものや有名シェフとのコラボ商品など、種類も豊富です。おいしく食べたいところですが、気になるのは太ってしまうのでは?ということ。そこで、スイーツ選びの参考になるように、洋菓子、和菓子にわけて“太りにくいスイーツ”を管理栄養士の菊池真由子さんに教えてもらいました。
【洋菓子】ショートやチョコ系よりシュークリームがおすすめ
菊池さんによれば、洋菓子でダイエットスイーツとしておすすめなのはシュークリームだといいます。

「クリームがたっぷり詰まったシュークリームはカロリー高めの印象ですが、実は“ダイエットスイーツ”です。例えば、一般的なサイズのショートケーキ(1個)446lcal(カロリーは菊池さんの著書『食べて、やせる! おうちdeダイエット』より)に対してシュークリームは約半分の240kcal。シュークリームはかなり低いですね。
また、小さめサイズがあるのも魅力。スーパーやコンビニなどのミニサイズ(直径4cm)なら3~4個食べても200kcal以内(カロリーは菊池さんの著書『図解食べても食べても太らない法』より)ですから、サイズで食べ分けるのも太らないポイントですよ」
ショートケーキはスポンジケーキで高カロリーに!
一方、ショートケーキのカロリーが高い理由は、スポンジケーキにありました。
「スポンジケーキには、たっぷりの砂糖がはいっているうえ、甘いシロップが染み込んだタイプも少なくありません。さらに、甘い生クリームで覆われれば、たった1つ食べただけでも1食分程度のカロリーを摂ったことになります。食べるなら、ランチや夕食の量を少し減らすなどカロリー調整するのが賢明です」
チョコを楽しみたいならティラミスを
人気定番のチョコレートケーキは高カロリー&高脂肪のチョコレートが高価なものほどふんだんに使われていて、カロリーが高くなる傾向にあるといいます。チョコを楽しみたいならおすすめはティラミスだと菊池さんはいいます。

「一般的なサイズのティラミス(1個)は381kcal(カロリーは菊池さんの著書『食べて、やせる! おうちdeダイエット』より、以下同)。クリームがはいっていますが、使われているのは主にマスカルポネチーズを使ったチーズクリーム。チーズクリームには乳脂肪が含まれているものの、チョコレートと比較すればカロリーも脂肪量も少なめです。
選ぶなら、クリームらよる満足感も高いティラミスがオススメ。また、スーパーやコンビニの小さめサイズは250~300kcal程度なので、そちらを選ぶのも手です」
【和菓子】大福やおはぎよりもわらび餅を!
続いて、洋菓子に比べれば太りにくそうな和菓子。実際はどうなのでしょう?
「“洋菓子は太るからヘルシーな和菓子を食べよう”。そう考える人も多いのですが、洋菓子も和菓子も、選び方次第で太りやすくも太りにくくもなります。一般的な和菓子は、ほぼ100%糖質ですから、食べすぎれば当然太ります。また、洋菓子と同程度のカロリーになる種類もあるので、和菓子が太りにくいという認識は間違いです」
あんこを使った大福、おはぎはカロリー高め
カロリーで考えると少なめなのが、わらび餅だといいます。1人前で136Kcalです。

「一般的なサイズで大福(1個)247kcal、おはぎ(1個)316kcalですから、わらび餅のほうがはるかに低いです。大福とおはぎが高カロリーなのは、あんこが使われているから。
低脂質でたんぱく質が豊富に含まれた小豆ですが、あんことなると話は別です。あんこには驚くほどの砂糖がはいっていますから。和菓子だからって安心できないですよ」
ちなみに、わらび餅は黒蜜をかけると一気にカロリーが上がってしまうため、ダイエットを考えるとかけないのがおすすめです。
もちろん、スイーツのサイズや使われている材料などによってもカロリーや糖質量などは変わってきますが、選ぶのに迷ったときの参考にしてみてはいかがでしょうか。
◆教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん

管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。新刊『食べて、やせる! おうちdeダイエット』(三笠書房・以下同)が2.5万部超えのヒット。10万部超えの『食べても食べても太らない法』などダイエットや美容に役立つ食事について解説した本がベストセラーに。https://www.diet-class.com/
取材・文/佐々木めぐみ