新しくスポーツを始めようとすると、まず持ちもので戸惑うもの。そこで、プロの女子アスリートたちのバッグの中身を拝見!

今回、お話を聞いたのは、プロクライマーの川端彰子さん。2017年度ボルダリングW杯開催国特別枠選手として参戦が決まっている川端さんは、10代の若手ホープがひしめくスポーツクライミングの世界で、30代クライマーとして第一線で活躍中。
そんな川端さんに、人気急上昇中の「ボルダリング」をするときに愛用している道具や、女子視点で揃えたいマストアイテムを教えてもらっちゃいました。
美痩せに役立つ「ボルダリング」の必須アイテムは?

【1】「ahcahcum(あちゃちゅむ)」の限定バッグ
ボルダリング道具一式を入れているバッグは、デザイナーズブランド「ahcahcum(あちゃちゅむ)」のムック本の付録だったもの。
「開口部が大きくて物を入れやすくて、便利。画家・金子国義さんによるアリスのシュールなイラストも気に入ってます」(川端さん。以下、「」同)
【2】「Scarpa(スカルパ)」のシューズ
小さな足場(スタンス)に立つボルダリングでは、ロッククライミングやフリークライミングで使う「クライミングシューズ」が必須。川端さんのシューズは、イタリアの登山靴ブランド「Scarpa(スカルパ)」の「ドラゴ」(1万9440円)。
「足底部分が弓なりになっている”ダウントゥ”なので、強傾斜でも足がかけやすいんです。重ねてソールが柔らかいので、傾斜の寝た壁を登るときにも◎。オールマイティーにストレスなく使用できます」
【3】「eye Candy(アイキャンディ)」のチョークケース
プラスチックのホールド(壁の突起)を掴んで登るとき、滑り止めにチョークの粉を使う。ボルダリングジムでレンタルもできるけれど、選手や頻繁に通っている人は持参するのが一般的。
川端さんはチョークメーカー「東京粉末(Tokyo Powder Industries)」の2種類を愛用。ホールドの止まりがいい「PURE BLACK(ピュアブラック)」(330g 1836円)と、アロマの香り付きの「EFFECT(エフェクト)」(330g 1836円)をミックスしているそう。
カーキの色使いがおしゃれなケースは、プロ御用達のチョークケースブランド「eye Candy(アイキャンディ)」で購入。「製作者のIVAN(イヴァン)自身がクライマーだから、使いやすさが抜群!」とか。
【4】「ローズバッド(ROSE BUD)」のサンダル
夏場は足が蒸れるので、サンダルは必須アイテム、と川端さん。ボルダリングは男前なスポーツだからこそ、小物にかわいさを取り入れることで、テンションを上げているそう。
「写真のものは、『ローズバッド(ROSE BUD)』で購入しました。ビーズ使いがかわいくて、ひと目惚れしました(笑い)」
【5】「WATAAAH!(ワター!)」のブラシ
ホールドにチョークがのり過ぎると、手との摩擦が落ちて登りづらくなってしまう。これを落とす専用ブラシはジムにも備え付けられているけれど、プロは自分用を持参。
「ドイツ生まれのブランド『WATAAAH!(ワター!)』のスモールブラシ(1188円)は、とにかく磨きやすくて、チョークもよく落ちるんです。そんなに高いものでもないし、自分のものを手に入れると気分も違うと思いますよ」
【6】リップやファンデなど保湿コスメ
ボルダリングジム内は登りやすいようにかなり乾いているので、保湿に気をつけるのがオススメ。川端さんは、「ランコム」や「ヴァセリン」のリップ、「ポールアンドジョーボーテ」のファンデーションなど、保湿力が高いコスメを揃えている。
「クライミングジムでは髪と肌が乾燥しやすいんです。トレーニングに入る前に、こっくり重めのテクスチャーでしっかり保護するようにしています」
プロクライマーとして活躍する川端彰子さんに、ボルダリングの必須アイテムをうかがった。
ボルダリングをするとき、どんなウェアを着ればいい?
ボルダリングをするときの服装は、伸び縮みしやすく、腕の動きや足さばきを邪魔しない格好がオススメ。ただし、初心者は腕や足をホールドや壁に擦って傷を作りやすいので、長袖・長ズボンが安心。
川端さんは自身は、サポーターを務めるポーランド発のクライミングウェアブランド「HEART BEAT(ハートビート)」を愛用。
同ブランドは女性クライマーが岩場やクライミングジムでテストを繰り返しながらデザインしているので、機能性やパフォーマンスの高さで世界のクライマーから人気を博しているそう。
「レースでは男女ともに露出が多いほど盛り上がります。『ハートビート』は肌見せウェアが充実していて、特に今季のブラトップは本当にかわいい。クライミング専用のクロスカットパンツもストレッチ感が半端なく、動きやすさ抜群です」
初心者にオススメのシューズは?
ボルダリングを続けたい…という初心者が専用グッズを購入するのなら、まずは上達に欠かせないシューズをどうぞ。
川端さんのイチオシは、アメリカのクライミングシューズブランド「5.10(ファイブ・テン)」の「ローグ VCS(ブイシーエス)ウーマン」(1万3500円)。アッパーに柔らかい革を使っているので、クライミングシューズ独特の窮屈さを感じづらいのだとか。
「つま先がダウンしたシューズのほうがホールド力が高いのですが、履き心地がタイト。本来、クライミングシューズはキツめのものを選ぶのですが、まずは履きやすさを重視したほうが継続につながりやすいと思います。足底がフラットなのも初心者に◎の理由のひとつです」
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川端彰子(かわばた・あきこ)

プロクライマー。東十条のボルダリングジム「アンダーグランド」で働きながら、現役でコンペにも出場。学生時代はユース強化選手で、第7回JOCジュニアオリンピックカップジュニアの部1位を受賞。直近の成績は「Heart Beat Cup(ハートビートカップ)2016」1位、「第12回ボルダリング・ジャパンカップ」18位、「IFSC ボルダリング・ワールドカップ」35位など