ファッション

アラフィフが若作り感なく着こなせる旬の「へプラムブラウス」の選び方をスタイリストが指南

白いペプラムシャツに赤いパンツの女性のお腹周り
甘さの強い流行のペプラムブラウス、アラフィフが大人っぽさをキープして着こなすにはどうすればいいか(Ph/イメージマート)
写真3枚

近年のトレンドで、すでに定番アイテムになりつつあるペプラムブラウス。ふわっと広がった裾がフェミニンなデザインなので、アラフィフが着ると「若作りして見られそう」と少し心配。そこで、大人でも無理なく着こなせるペプラムブラウスの選び方と着こなし方を、パーソナルスタイリストの杉山律子さんにうかがいました。

お尻が半分隠れるくらいの丈で裾がフレアなタイプを選ぶ

古代ギリシアの女性が着用していたペプロスという長衣をヒントに得て作られたというペプラムブラウス。ウエストに切り替えがあり、裾がふわっと広がったデザインは、ウエスト周りをカバーしてくれると人気ですが、大人女性が選ぶときに気をつけることは?

「ペプラムブラウスといっても、丈の長さやデザインはさまざま。裾がウエストや腰骨くらいまでのショート丈もよく見かけますが、それをパンツに合わせると腰が長く、脚が短く見えてしまうのでNG。切り替えの位置が高くなるほどテーパードバンツに合わせるのは難しくなるので、お尻が半分隠れるくらいの丈を選ぶとコーデのバランスが取りやすいですよ。

また、切り替え部分もフレア、ギャザー、プリーツなどのデザインがありますが、フレアタイプのほうが大人っぽく着こなせます。ギャザーでひらひら感が目立つデザインやペプラムが2段になっているデザインだとかわいらしくなりすぎるので要注意。

袖が膨らんでいるデザインも多いのですが、そうしたものはかなり甘めな雰囲気になってしまい、コーデのバランスを取るのが難しくなります。ペプラムブラウスはすでに裾に主張があるデザインなので、袖を含むそれ以外の部分には主張がないほうが断然使いやすいと思います」(杉山さん・以下同)

色は白、黒、ネイビーなら使いやすい

「ペプラムブラウスはデザインが特徴的なので、色はベースカラーを選ぶのがマスト。白、黒、ネイビーがおすすめです。

いちばん使いやすいのは白。誰にも似合い、他の色を引き立て、明るい印象になります。
大人には黒やネイビーのはっきりとした色もおすすめ。ペプラムブラウスのようなかわいらしい雰囲気があるアイテムは、黒やネイビーを選ぶと甘くなり過ぎません」

デニムと合わせてカジュアルダウンするのもおすすめ

ペプラムブラウスはエレガントな雰囲気もあるアイテムですが、大人が素敵に着こなすコツは?

デニムに白いシャツを着てサングラスをした女性のイラスト
長めの丈のフレアタイプのペプラムブラウスをデニムに合わせてカジュアルダウン(イラスト/飛鳥幸子)
写真3枚

「ペプラムブラウスはそれだけでおしゃれしました感が出るアイテムですよね。お尻が半分隠れるくらいの丈を選べば、テーパードパンツでもタイトスカートでもOK。

フォーマルっぽい雰囲気もあるので、デニムと合わせてカジュアルダウンするのもおすすめです。

デニムと合わせた場合、靴はスニーカーやローファーではなく、ポインテッドのパンプスに。足元に抜け感が出ます。大人のコーデに投入するカジュアルアイテムを投入は1点のみがルールなので、キレイめアイテムのペプラムブラウスとパンプスでサンドイッチしましょう」

フォーマルな雰囲気のあるアイテムを着るときはヘアスタイルまで気を使って

「ペプラムブラウスのようにフォーマル感もあるアイテムを取り入れるときは、髪をまとめるなどヘアスタイルまで気を使って全体のバランスを取ることが大切です。
トレンドだからと言って、いつものコーデに単純に取り入れるとちょっと残念な雰囲気になりかねないので気をつけましょう」

人気のペプラムブラウスは丈の長さや裾のボリューム感によって雰囲気も変わります。杉山さんのアドバイスを参考に、甘くなりすぎない着こなしをマスターしましょう。

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

パーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
写真3枚

一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。ファッション講座やプロ認定講座を開催。顔立ちや体型、に合わせたスタイルの提案に定評がある。新著に『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』(翔泳社)がある。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

●トレンドの「靴下+靴」コーデ、アラフィフもやってもOK?合わせ方の正解は?スタイリストが解説

●流行のカーゴパンツ、大人女性がやってはいけない着こなしとおしゃれに見せるために守るべき鉄則