食感を保つ冷蔵保存&冷凍の活用法
涼しい気候を好み、乾燥に弱いセロリは、鮮度が落ちるとしなっとした食感になってしまいます。シャキシャキとした食感を保つための正しい冷蔵保存の方法と、冷凍したときの活用法をご紹介します。
冷蔵保存はカットすることがカギ
デリケートな野菜であるセロリは涼しい気候を好むので、常温保存には向いていません。ですから、買ったあとに置きっぱなしにすると、水分が抜けてしおれるのを早めてしまいます。だからといって、買ってそのまま野菜室に入れておくのもよくありません。
重要なのは葉と茎を切り離すことです。セロリはそのまま保存すると、葉が茎の水分と養分を吸い上げて蒸発させてしまうので、カットするのが鉄則。葉と茎を切り離したら、それぞれをキッチンペーパーまたは新聞紙で包んでから、さらにポリ袋に入れて野菜室へ。エネルギーの消費を軽減するためにできるだけ、育っていたときと同じように立てて保存しましょう。葉のほうが早く傷みがちなので、なるべく早めに調理するのがおすすめです。
冷凍セロリは味の染みがよくなる
セロリは冷凍保存もできます。冷凍するときは冷蔵と同様に葉と茎を分けてから、茎の筋を取りましょう。セロリの筋は、手で引っ張っても取れますし、ピーラーや包丁を使って処理してもOKです。
さらに使いやすい大きさに切ってから水気を拭き取り、ジップ付きの保存袋へ入れ、よく空気を抜いてから冷凍庫へ。3〜4週間程度保存が効きます。
冷凍すると、シャキッとした食感は失われるものの、味の染みがよくなりますので、炒め物やスープ、カレーなどに使うのがおすすめです。肉の臭みを取る効果もあるので、ドライカレーの具にするのもおすすめです。解凍して水気を切り、塩もみしてからナムルなどにも活用できます。
◆教えてくれたのは:野菜ソムリエプロ・福島玲子さん
ふくしま・れいこ。野菜ソムリエプロのほか、アスリートフードマイスター2級、ジュニア食育マイスター、食の検定1級、ベジフルカッティングスペシャリスト、エコクッキングナビゲーターなど多数の資格を持ち、日本野菜ソムリエ協会創立 20 周年記念事業『野菜ソムリエ名鑑 vol.1』に掲載されている。現在は、“野菜や果物から健康に”との考えを大切に講演・セミナー講師、イベント・セミナー運営サポート、コラム、料理教室、レシピ開発や監修・ジュニアアスリートの栄養指導・など、多岐にわたって活動中。https://ryufrei.com/
構成/イワイユウ