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「おつり投資」って何? サービスの仕組みと始める際の注意点をお金のプロが解説

おつり投資のサービス

おつり投資のサービスとして有名なのは「マメタス」「トラノコ」の2つ。それぞれ、資金の運用方法や手数料、サービス開始に必要な条件などが異なります。運用額や、今使用している家計簿アプリなどによって、適したサービスは異なりますので、よく調べたうえで自分に合ったおつり投資サービスを選びましょう。

ロボアド投資が可能なマメタス

ウェルスナビ株式会社が運営する「マメタス」(https://www.wealthnavi.com/mametas)の特徴は、貯めたおつりをロボアドバイザー「ウェルスナビ」が運用してくれる点。通常のウェルスナビでの投資と同様に、自分のリスク許容度に合った投資先を自動で選んで運用してくれます。

マメタスのサービス自体には手数料がかかりません。ただし、貯めたおつりをウェルスナビで運用する際に約1%の手数料がかかるほか、1万円以上貯まらないとウェルスナビには送金されず、翌月に持ち越しとなります。

一万円札
1万円以上貯まったタイミングで投資が行われる「マメタス」(Ph/photoAC)
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また、おつり投資の開始にあたっては家計簿アプリとの連携が必要ですが、連携できる家計簿アプリは2023年10月現在で「Moneytree」のみ。さらに、「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」に口座を保有している必要があるなど、いくつかの条件があります。

運用資産が大きくなればコストメリットも大きいトラノコ

TORANOTEC株式会社が運営する「トラノコ」(https://toranoko.com/)では、投資信託であるトラノコファンドのファンドマネージャーが投資判断を行います。安定重視の小トラ、バランス重視の中トラ、リターン重視の大トラのなかから運用方針を選べば、あとはトラノコファンドで自動的に運用されます。

月額利用料が300円かかりますが、運用額に応じてかかるコストである運用報酬は0.33%と低め。トラノコWebサイトによれば、運用額39万円以上で、他社平均よりコスト比率が安くなります。

おつりで毎月3.3万円ほど、年間39万円以上投資ができると思うなら選択肢としても考えられるかもしれませんが、運用額が大きくなるのであれば、おつりとして運用しなくても先取りで手数料がかからない投資信託か、ロボアド投資で運用する方法もあるかと思います。

そのあたりのコスト意識を持つことも投資では大切なところです。

レシートを見ながらスマホを操作している
投資に回す額が大きくなったら、投資信託やロボアド投資を検討してみるのも◎(Ph/photoAC)
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トラノコは「MoneyForward」、「Zaim」、「Moneytree」など、複数の家計簿アプリに対応。また、家計簿アプリの代わりに「トラノコおつり捕捉サービス」というトラノコ独自のサービスを使うことでも利用可能です。

日ごろのお買い物のおつりが、気が付いたら増えていたという仕組みを上手に作れると、さらに貯め上手になれそうですね。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/新藤まつり

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