雑談をしたい気持ちをなくさせる「デリカシーがない人」
雑談は仲良くなるためのコミュニケーションですが、デリカシーのない発言をされると、それ以上雑談をしたくなくなってしまうもの。しかし、一番の問題は、話している本人は「デリカシーに欠ける」と気づいていない場合が多い点です。デリカシーのない発言をする人は、デリカシーに欠けていることに気づいていないから、配慮することができません。
「話している本人が気づきにくいということは、もしかするとあなたもやってしまっている可能性があるかもしれません」
デリカシーのない人の特徴
デリカシーのない人は次の特徴があるそうです。
【1】自分の好奇心を優先してしまう
【2】自慢話ばかりをしてしまう
【3】秘密をバラす
【4】パワハラ・セクハラをする。下ネタが多い。下品
【5】マナーが悪い。不潔。声が大きい
5つの項目のうち、ひとつでも当てはまればデリカシーに欠けている可能性があるので、気をつけたいものですね。
話し上手よりもまずデリカシーのある人になること
もし当てはまるものがある場合は、次の項目にあてはまることをやっていないかチェックし、そう考えていたり、やっていたりしそうなものがあった場合は矯正するように意識しましょう。
【1】相手のプライバシー情報を知るほど、相手と深い知り合いになった気がする
【2】話に「私は」「僕は」「俺は」と一人称が多い
【3】この話を過去にした覚えがある
【4】いない人の話をしている
【5】相手は自分を好きだと思い込んでいる
【6】鏡を見る回数が少ない
「一人ひとりのちょっとした配慮によって、雑談のしやすさも変わります。あなたが『この人と話すの、しんどいなぁ』と思う人をよく観察し、反面教師にしてください。ペラペラと、話し上手になるよりは、まずは礼儀正しく、デリカシーのある人になることを目指しましょう」
◆教えてくれたのは:コミュニケーションコンサルタント・ひきたよしあきさん
大阪芸術大学芸術学部放送学科客員教授。早稲田大学法学部卒業。博報堂に入社後、クリエイティブディレクターとして数々のCMを手がける。政治、行政、大手企業などのスピーチライターとしても活動し、幅広い業種、世代の価値観、世代間のギャップ、言葉遣いの違いなどを分析、コミュニケーション能力が高まる方法を伝授。著書に『雑談が上手い人が話す前にやっていること』(アスコム)、『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(大和出版)など。https://smilehikita.com/