
11月にはいり今年もあとわずか。これからパーティーなどで特別感のある装いを着る機会が増える時期です。リッチ感もあり、秋冬感満載の「ベロア素材」「スウェード素材」も活躍のシーズン。皇后雅子さまも10月下旬の天皇賞ご観戦の際にもスウェードアイテムを取り入れていました。そこで、これまでの雅子さまの秋のベロア、スウェードファッションを振り返ります。
胸元のメッシュデザインが目を引く大人の肌見せスタイル
1998年10月、光沢感のあるベロア素材のモスグリーンのワンピースで、ボローニャ歌劇場の日本公演をご鑑賞になった雅子さま。



雅子さまがお召になったのが胸元がメッシュデザインになったベロア素材のワンピース。カフス部分もゴールドのボタンが並ぶなど、デザイン性が高いワンピースなので、雅子さまはあえてアクセサリーを控えめに。深みのあるモスグリーンと、ベロアの素材感も季節感たっぷり。ゴールドのチェーンバッグもアクセサリーのようにポイントになっています。
ベロア素材の濃淡で表情豊かなセットアップは大人の気品たっぷり
1999年12月、科学技術館展示室を見学されるヨルダンのラーニア王妃(当時)をご案内する雅子さまはお気に入りカラーのボルドーのセットアップをお召しに。


襟元やポケットに異素材のデザインがあしらわれたベロア素材のツーピースは、リッチな雰囲気。ベロアの生地の面積が大きく、動くたびに素材の濃淡が違って見え表情も豊かなうえに、気品もたっぷりです。
真紅のスーツにベロアのボルドーが上品で落ち着いた雰囲気に
2002年2月の『青少年読書感想文全国コンクール』表彰式にご出席の際は、印象的な赤いスーツでお目見え。

インパクトの強い赤のスーツは、カフスや襟、ボタンがベルベット素材のボルドーカラーになっていて、大人の落ち着き感を添えています。また、ショートヘアをオールバックにされマニッシュ感も漂い、全身が赤という一見派手な配色でも、好バランス。グローブやバッグは黒を合わせることで、より落ち着いた雰囲気にまとまっています。
パンツスーツのときはカフスを折り返して抜け感をプラス
2020年2月に「『水と文化』国際シンポジウム―水の遺跡から地域の発展を考える―」に出席された際は、パンツスーツ、パンプス、バッグなど全身お気に入りのボルドーカラーでした。




バッグやグローブはベロア素材、パンプスはスウェード素材をチョイスし、暖かい印象にまとめたワンカラーコーデ。雅子さまがお召しになったスーツは、袖口は折り返しのデザインになっていて、手首を少し見せることで、すっきりとした軽やかな印象を与えています。インナーには、白のボウタイブラウスにボルドーのジュエリーとパールのロングネックレスをレイヤリングすることで、目線を上に操作し、スタイルアップも叶えています。
リッチな素材を点在させることでノーブルな印象に
2023年10月29日、東京都府中市の東京競馬場で行われた秋の天皇賞を、天皇皇后両陛下がご観戦。雅子さまはワインレッドのセットアップをお召しでした。









雅子さまは、襟にベロア素材が使われたワインレッドのセットアップでお目見え。パンツスタイルでしたが、ワインレッドのカラーが女性らしい雰囲気を醸し出していました。また、靴は同カラーのスウェードで、バッグもベロア生地のものをセレクト。ワンカラーコーデでも、異素材をミックスすることで、コーディネートに奥行きが生まれます。また。秋冬素材のスウェードやベロアが温かい雰囲気と上品な印象を底上げしていました。
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