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【大塚寧々 ネネノクラシ#61】最近やってしまった「失敗」 新幹線のチケット紛失、ドアに顔面激突…夫は信じられない勘違い

最近やってしまったこととは?(Ph/中野修也(TRON))
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女優・大塚寧々さんが、日々の暮らしの中で感じたことを気ままにゆるっと綴る連載エッセイ「ネネノクラシ」。第61回は、寧々さんの最近の「失敗」について。

* * *
最近も色々「あ~~~」と叫びたくなることが多い。新幹線でもうすぐ駅に着くという時に切符がない事に気がついた。眠気も吹っ飛んだ! 慌てて座席の周りを探すがみつからない。席を確認して座っているから、近くにあるはずと思い焦って探すしたけれどみつからない。コートのポケットに入れたはずだが、なぜかない。カバンも探したり、座席の下も探すが無い……アナウンスで「まもなく駅に到着いたします」という声が聞こえる。焦る、焦る。

こう言う時こそ、落ち着こう!と自分に言って聞かせるが、焦る! 結局駅に到着してしまい、仕方なく諦める。トボトボと改札に行き、切符を無くした旨を伝え、カードの控えも出すが、もう一度購入しなければいけないとの事。あとで書類を提出すれば手数料を差し引いた金額が戻ってくるらしいが……なぜ、カバンに入れなかったのだろうと悔やむ。

先日は朝起きて寝室から廊下に出る時に、開けたはずのドアに顔面を思い切りぶつけた。痛さでしゃがみこむ。なぜドアを開けたのに、ドアにぶつかるのだろうと寝起きの頭で考える。情けない。

あああ~朝からつらい。腫れなかったことがせめてもの救いか……。最近ドアや壁にぶつかる事が多い気がする。

車のドアを開けてとお願いしたのに花粉症用の鼻スプレーを開けようとした夫

夫もちょこちょこ面白い事をしている。車で一緒に出かける時に、ドアの鍵が閉まっていたので「開けて~」と言うと、彼が開けようとして手に持っていたのは、鍵ではなく花粉症用の鼻スプレーだった! 最初また冗談で面白い事をしようとしているのかと思ったが、慌てて玄関に戻る後ろ姿を見ていたら、今のは真面目に間違えてたんだな~と面白くて大笑いした。確かに大きさが似ているといえば似ているが、色も全然違うし!

夫の失敗に笑ってしまった(Ph/大塚寧々)
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数日前に夫と一緒にモチ(トイプードル・女の子)の散歩をしていて、青空が綺麗だったので携帯で写真を撮ったりしていた。 コートのポケットに携帯を入れて、またしばらく歩いていて写真を撮ろうと思ったら携帯がない! 焦った! 夫に電話鳴らして~と頼むが、広い野原のせいか全く音が聞こえない。慌てて元来た道を探しながら引き返すと、その前に写真を撮った辺りにポツンと落ちていた。見つかって良かった。

しかし、コートのポケットに入れたつもりが、ポケットに入れないでそのまま落としたって事なのかと自分で呆れる。注意力が散漫なのか、歳のせいなのか、老眼のせいなのか、コートのポケットに家の鍵もよく入れたりするから、気をつけようと秋の青空をみながら呟いた。


◆文・大塚寧々(おおつか・ねね)

1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。

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