11月11日に英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで開催された「フェスティバル・オブ・リメンブランス」に出席したキャサリン皇太子妃。ブラックのドレスとヒール、胸元には兵士を偲ぶ意味がある赤いポピーのブローチ、と3連パールのロングネックレスを選んでいました。
翌日の11月12日、ロンドンで開催された戦没者追悼記念日の式典では、お気に入りのブランド「キャサリン・ウォーカー」のミリタリーコートと「フィリップ・トレーシー」の帽子をセレクト。胸に刺繍が施されたコートは2019年の式典でも着ていたもの。大きなリボンのような飾りがついたつば広の帽子は2012年と2017年にも着用しており、式典でかぶるのは、今回で3回目となります。
サステナファッションがキャサリン流
サステナファッションを意識していることでも有名なキャサリン皇太子妃は、毎年11月に行われる同式典で過去に身につけたアイテムを再び着用することがあります。
11年前の式典では、今年も選んだ大きなリボンがついた帽子に、襟とボタンが特徴的な「ダイアンフォンファステンバーグ」のコートを合わせていました。ロングヘアーはおろした状態でした。
4年後の2016年の式典で同じコートを着回し。大きなリボンはついていませんが、この年の式典もつばが広く斜めになっている帽子をチョイス。
髪をおろしていたときは女性らしい雰囲気でしたが、このときは、髪をサイドにまとめているので、ハンサムな印象です。着回しは洋服だけではなく、髪型もポイントのようです。
2021年の式典で着ていた「アレキサンダー・マックイーン」のコートは肩の飾り、赤いエポレットと白い襟が特徴的な一着。ダイアナ元妃が愛用していたパールのピアスと、丸みがあり、つばが広く下がっている帽子を合わせていました。
このコートドレスは2018年の式典のときにも着ていたもので、そのときは世界最古のハットブランド「ロックアンドコーハッターズ」の帽子と「カサンドラ・ゴード」のパールイヤリングを合わせていました。
2018年のつばが広い帽子は、丸みがあり横の幅が広いので、華やかで女性らしい雰囲気。一方、2021年の帽子は高さがあり、縦の印象が強いのでシャープでクールな印象です。
「カラーはブラック」「帽子を身につける」などファッションのルールがある式典は毎年行われています。2011年から出席しているキャサリン皇太子妃は、同じコートを着る際に帽子、髪型、アクセサリーを変えて、イメージを変える工夫をしていました。
そして式典で身につけたドレスや帽子は、2022年9月19日に行われたエリザベス女王の国葬の前後にも着用しています。
着回しが上手なところだけではなく、11年前の帽子を再びかぶるというサステナブルな姿勢も見習いたいポイントです。