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【これ買ってよかった!】防災食アドバイザーが解説!常温で約5か月保存可能な「豆腐」が非常食に最適な理由

『ずっとおいしい豆腐』『かためのおいしい豆腐』
常温で長期保存できる『ずっとおいしい豆腐』『かためのおいしい豆腐』
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暮らしのプロが実際に使ってみて「これ買ってよかった!」と実感した便利グッズと、暮らしに役立つテクニックを教えてもらうこの企画。今回は、管理栄養士で防災食アドバイザーとして活躍する今泉マユ子さんが、防災食としておすすめの「常温で保存できる豆腐」について教えてくれました。

おいしくたんぱく質補給できる「豆腐」は常備しておくと日常食でも活躍

今泉さんが防災食としておすすめするのが、「豆腐」。しかもこの豆腐は、一般的な豆腐と違い、要冷蔵ではなく常温保存可能だそうです。

「防災食は『生きるためだけの食事』『我慢して食べる食事』ではないということを前提とします。そして、災害が起きたあとも体に必要な栄養を確保することはとても大切ですが、それと同時に心の栄養を摂ることも大切です。自分の好きな物、食べ慣れた物を備えてください。

私がおすすめする『ずっとおいしい豆腐』は常温で長期保存できるため(賞味期限は製造日から156日)、常備しておくと、ふだんの食事はもちろん、災害時や非常時にもおいしく食べられる頼りになる食品です。酸素と光をブロックする特殊な紙容器を使い、無菌環境で充てんしていて、原材料は国産大豆、四国のおいしい水、にがりのみで作られた豆腐なので、安心して食べることができます。災害時の備えとして、欠かさずストックしておきたい食品です」(今泉さん・以下同)

ライフラインが止まっても調理不要でそのまま食べられる

豆腐なので、調理の必要もなく、そのまま食べられるのも魅力。調味料さえあれば十分おいしく味わえるのが防災食として優秀だと今泉さん。

「ずっと美味しい豆腐」の容器を更にしてなめたけをかけてスプーンで掬っている様子
開けて容器をそのままお皿にして、なめたけをかけて食べれば立派な一品に
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「この豆腐は開けてそのまま食べることができ、調理をしなくてもおいしく食べられる手軽さが魅力です。栄養的にも優れており、たんぱく質が豊富で、カルシウムや鉄などの不足しやすいミネラルも含まれます。水分が多いため、水が貴重な環境では水分補給の助けにもなります。消化しやすく、胃腸が弱っているときでも食べやすく、のど越しもよく、子供や高齢者でも食べやすいのも嬉しいポイントです」

普段から常備食品との簡単な組み合わせで作りなれておくのが吉

今泉さんは、非常時でも“いつもの味”が再現でき、安心感にもつながるので、普段から防災食の調理に慣れておくことが大事だと言います。

ポリ袋を使った豆腐料理3品
さっと混ぜるだけのレシピなど簡単レシピを作り慣れておくことが大事
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「こちらの豆腐を普段から活用してください。身近な食材と組み合わせたり、常備できる食材などで簡単な料理を作り慣れておくと、いざというときにも慌てることなく、いつもの味が再現できます。災害時はいつも通りの食事ができず、それが何日も続くこともあります。そんなとき、作り慣れた料理が一品でもあると、安心感や喜びにつながるでしょう。

豆腐はそのままかつお節をかけてポン酢やだし醬油でおいしく頂けますし、ツナやいわしかば焼き、なめたけ、塩昆布などをのせて食べてもおいしく、炒りごまや揚げ玉などをかけると食感が加わりまたおいしいです。ふりかけや香辛料など、使いやすく好みのものを豆腐といっしょに常備しておくとよいですね」

丈夫な紙パックは容器としても便利

この豆腐の容器はとても丈夫で非常時にも役立つといいます。

「とても丈夫な紙容器を使っているため、器としても使うことができます。パッケージを開いてそのままスプーンなどで食べられるのも嬉しいポイント。家にある食材をプラスして、途中でラー油などお好みの調味料を加えて、“味変”を楽しむのもおすすめです。『レシピの食材がないから作れない』とならないように、そのとき家にある食材を組み合わせて食べ慣れておくと、災害時も臨機応変に作ることができます」

災害時にも作りやすいおすすめの簡単レシピ!

ポリ袋を使った簡単なアレンジレシピも知っておくと災害時に活用できます。

豆腐とひじきの和え物
いわし缶とひじきドライパックの豆腐和え
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「ポリ袋の中に材料を入れて混ぜるだけの『即食レシピ』でアレンジしてもおいしいです。器にポリ袋をかけていただくと洗い物を減らすことができます。耐熱性のポリ袋で作れば、そのままお湯ポチャ(湯煎調理)して温めて食べることができます。また、即食レシピで作ったレシピをフライパンで炒めると炒り豆腐になり、アレンジは自由自在です。

日常と防災を分けないことが大事です。災害時に作りやすいということは、普段の食事でも作りやすいということ。普段から作っておくと練習にもなります。材料が家にあることが大事で、材料が家にあると、もしものときも作ることができます。ぜひ普段から食べて、ローリングストックで備えてください」

◆教えてくれたのは:管理栄養士・防災士・防災食アドバイザー・今泉マユ子さん 

管理栄養士・防災士・防災食アドバイザー・今泉マユ子さん
管理栄養士・防災士・防災食アドバイザー・今泉マユ子さん
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管理栄養士として大手企業社員食堂、病院、保育園に長年勤務。食育、災害食に力を注ぎ、2014年に管理栄養士の会社を起業。レシピ開発、商品開発に携わるほか、防災食アドバイザーとして全国で講演、講座を行う。レトルトの女王、缶詰の達人とも呼ばれ、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、WEBサイトなどで活躍中。著書に『もしもごはん』(清流出版)シリーズ、『防災教室』(理論社)シリーズの他、多数。公式ブログ「食育大好き!まゆまゆのブログ」https://ameblo.jp/gogoshokuiku/

『もしもごはん』(清流出版)シリーズ
『もしもごはん』(清流出版)シリーズ
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