明治時代から代々受け継がれた「皇后の第一ティアラ」
2019年11月、天皇陛下の即位を祝うパレード「祝賀御列の儀」で「皇后の第一ティアラ」と呼ばれるものを着用された雅子さま。「皇后の第一ティアラ」は1886年、ドイツにドレスとティアラ、ネックレスなどの装飾品を発注し、明治時代の皇后、昭憲皇太后のために作られたものといわれています。当時の新聞ではブリリアントカットのダイヤモンドが60個、使用されていると報じられたそうです。その後、代々の皇后が身につけ、美智子さまから雅子さまへ受け継がれました。
宮内庁の内部資料に「皇后陛下御正装の装身具類」として「冠(ダイヤ)A型」「冠(菊型)B型」と記載されています。雅子さまが受け継がれた第一ティアラは「A型」、「B型」は美智子さまがおつけになる菊の花をモチーフにしたティアラとされています。
中央のダイヤは21カラットで、ティアラの先端に9つの星が輝くようなデザイン。星の飾りは取り外すことができます。美智子さまも、雅子さまも外した状態でつけられていました。