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新しい沖縄の旅の楽しみ方「エシカル」で心整う体験!奇跡の森“やんばる”を学び、500円で自然へ恩返し

沖縄の最後は自然へ恩返し。500円で行うビーチクリーンアクティビティ「プロジェクトマナティ」

プロジェクトマナティは、旅先で気軽に地域貢献や自然保全に寄与できるプログラム。カフェや商店などマナティパートナー(協力店舗)で500円を支払い、軍手やごみ袋の入った黄色いバックをレンタル。ごみの収集や分別ルールは各地域で異なるため、パートナーに説明を受けたら、各自でビーチクリーンスタートです。集めたゴミは、パートナーが地域ごとのルールにのっとり処分してくれます。

黄色いバックが目印のプロジェクトマナティ。沖縄では離島を含めて80か所ほどがパートナーとして参加
黄色いバックが目印のプロジェクトマナティ。沖縄では離島を含めて80か所ほどがパートナーとして参加
写真26枚

ここまで読んで「なぜお金を払ってまでビーチクリーン?」と思ったかたもいることでしょう。このプロジェクトの発起人である株式会社マナティ代表の金城由希乃さんは以下のように思いを語ります。

「海のゴミが気になって拾ってくださる行為はありがたい。でも、それを地域の商店に処分してほしいと持ち込んだり、あるいは海岸の片隅に置きっぱなしにされるかたが多いんです。ご自身が逆の立場だったらどうでしょう? 近所のごみを家に持ち込まれても、保管に困るし処分にお金もかかります。

ビーチに置きっぱなしにすると、潮が満ちれば再び海へと放たれゴミになります。せっかくの善意の気持ちがすれ違うのは残念すぎる。善意が力になるように、そして交流が新たな繋がりになるように、この仕組みを考えました」

株式会社マナティ 代表の金城由希乃さん
株式会社マナティ 代表の金城由希乃さん
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今回訪れたマナティパートナー(協力店舗)は、浦添市にある「隠れ家カフェ清ちゃん」。オーナーでありシーグラスアーティストの春奈さんの作品が飾られた店内は居心地がよく、デッキからは海を一望する絶好のロケーション。カフェの稼働が落ち着く15時以降に「プロジェクトマナティ」の受け入れをしているといいます。

カフェオーナー兼アーティストトの春奈さん。アートはすべて、海のゴミ「シーグラス」からできている
カフェオーナー兼アーティストの春奈さん。アートはすべて、海のゴミ「シーグラス」からできている
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春奈さんから「実は5日ほど前にすべて綺麗にしたのだけれど。今のシーズンは北風が強くて結構大きなゴミも落ちているかも」ということを伺いつつ、いざビーチへ。すると…。

沖縄のビーチ
5日でこれとは。地元の方はどんな風に思っているのでしょうか
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ペットボトルや大きなブイ、おにぎりのビニールや発泡スチロールも。5日間でこんなに溜まるとは! 沖縄は綺麗なビーチのイメージがありますが、整備をしてくださるかたがいてこそだと改めて感じます。

「発泡スチロールはマイクロプラスチックになり、魚などの誤飲につながるので重点的に」と金城さんから声がかかります。

黄色のマナティのバックは、ほんの15分ほどひとりで拾っただけでも半分以上に
黄色のマナティのバックは、ほんの15分ほどひとりで拾っただけでも半分以上に
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1時間ほど参加者でゴミを拾い、実施後はこんな感じにきれいになりました。

沖縄のビーチ
見た目の大きなゴミはなくなったが、根本的にごみを減らす対策が必要
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ビーチクリーン後は、達成感と心地よい疲労感がたまらない
ビーチクリーン後は、達成感と心地よい疲労感がたまらない
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「隠れ家カフェ清ちゃん」では、プラスチックゴミを削減するべくテイクアウトの器を紙製にするなどの取り組みもされています。「プラスチックができたことで特に医療現場などでは多くの命が助かるなどメリットがある。でも人間が楽をしようと便利に使えば自然は壊れる」と春奈さん。

小さなプラスチックゴミが実は危険
小さなプラスチックゴミが実は危険
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遊んだ分、楽しんだ分、お世話になった分、海や自然へちょっと恩返しをしよう。そんな動きが定着すると、きっと環境も変わるはず。今回驚いたのが、ごみを拾うというシンプルな行為がマインドフルネスになるということ。自分の気持ちもすっきりと整うので、ぜひ旅の終わりにチャレンジしてみてくださいね。

■プロジェクトマナティ https://www.manatii.org/ ※実施場所など詳細はサイトで確認を

いかがでしたか?「エシカル」をちょっと意識して旅をすると、未来に向けて大切なことに気付き、帰宅後の自らの行動や意識もかわります。そしてエシカルな取り組みをされているかたの熱い思いに触れることで、刺激をもらい前向きになれると感じます。

那覇空港の近くでもこんなにきれいな海が広がる沖縄(波の上ビーチ)
那覇空港の近くでもこんなにきれいな海が広がる沖縄(波の上ビーチ)
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沖縄観光情報WEBサイト「おきなわ物語」内にあるエシカルトラベルオキナワのページでは、沖縄県のエシカルトラベルのページでは、今回ご紹介した自然テーマだけではなく、伝統・文化など、さまざまなテーマのプログラムや、受け入れをされる方の思いが描かれています。ぜひ参考に、次の沖縄旅行を計画してみてくださいね。

■エシカルトラベルオキナワ https://www.okinawastory.jp/feature/ethical_travel/

◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

村田和子さん
旅行ジャーナリスト・村田和子さん
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旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを務めた。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)

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