ライフ

《旅行ジャーナリスト厳選》大人数で行って楽しい全国の温泉宿 親孝行やグループ旅行に最適&交通費無料も

人と集う機会が多い年末年始は、「次は一緒に旅へ行こう」と盛り上がることも多いはず。今回は、世代を超えてグループや家族で楽しめるおすすめの温泉宿を、旅行ジャーナリストの村田和子さんに直撃。気軽に温泉が楽しめる都会の宿もピックアップ。さっそく2024年の旅計画を始めましょう!

* * *
2023年も多くの宿に滞在しました。その中から「ひさしぶりに仲間と一緒に」あるいは「親孝行で大人の家族旅行を」というかたにおすすめしたい、大人数で行って楽しい温泉宿を紹介します。滞在の楽しみ方、送迎無料などのお得情報もあるのでお見逃しなく!

<東日本のおすすめ温泉宿>

2023年開業!全室天然温泉風呂付&館内は畳敷き「定山渓 ゆらく草庵」【北海道・定山渓温泉】

北海道・札幌の奥座敷「定山渓温泉」に今年2月にオープンした「定山渓 ゆらく草庵」。ホテルの扉が開くと畳敷きの館内に、網代天井やなぐり加工、腰張りなど、建築や調度品にもこだわりがある上質な空間が出迎えます。温泉は大浴場の他、4つの無料貸切風呂は空いていれば何度でも利用可能。特筆すべきは、全客室に天然温泉が出る湯船を完備していること。お好みのスタイルで温泉を存分に満喫できます。

朝夕の食事は、一部が選べるメニューになっていて、好みやお腹の具合でセレクトOK。味も見た目もホスピタリティも大満足。札幌駅からは無料送迎バスもあるので手軽にアクセスができ、札幌観光の際にちょっと足を延ばして、あるいは地元の方もゆっくりと定山渓のお湯と自然(冬は雪景色)を楽しむことができます。

草庵の名にふさわしいしつらえの客室(定山渓 ゆらく草庵)
草庵の名にふさわしいしつらえの客室(定山渓 ゆらく草庵)
写真34枚
お部屋では半露天で温泉が楽しめる(定山渓 ゆらく草庵)
お部屋では好きな時間に温泉が楽しめる(定山渓 ゆらく草庵)
写真34枚
温泉大浴場。水琴窟の音に癒される空間も。(定山渓 ゆらく草庵)
温泉大浴場。水琴窟の音に癒される空間も。(定山渓 ゆらく草庵)
写真34枚
豪華な朝食。お米のうま味が引き立つ品揃え(定山渓 ゆらく草庵)
豪華な朝食。お米のうま味が引き立つ品揃え(定山渓 ゆらく草庵)
写真34枚

■定山渓 ゆらく草庵 https://www.hotespa.net/hotels/yurakusoan/

1年中お祭りを体感できる!東京からアクセス至便「星野リゾート 青森屋」【青森県・古牧温泉】

「星野リゾート 青森屋」は、青森の郷土文化をテーマに、老若男女が楽しめる施設やエンターテインメントが満載。最寄りの三沢空港からは無料送迎バスで約20分と実はアクセスもいいんです。三沢空港へは、現在羽田空港から1日4便就航があり、首都圏からも手軽に青森の雪景色や食、文化などを体感型で楽しむことができます。

圧巻なのは、「みちのく祭りや」で毎晩開催される青森四大祭りをテーマにしたショー。2022年にリニューアルを行い、映像を取り入れてストーリーを持たせるなどパワーアップしています。

私は親孝行にと、12月初旬に80代の両親を連れて関西から1泊2日で滞在(伊丹空港からも直行便あり)。飛行機を降りれば宿まではすぐと移動の負担も少なく、館内は懐かしい雰囲気が満載。良質な温泉にビュッフェの料理も年配でも好みが見つかるラインナップで大満足で帰宅しました。1月からは雪景色も楽しめるとあって、親孝行や3世代旅行などにもおすすめです。

まるで青森のテーマパーク。まぐろを釣り上げているのは「開運くじ」(星野リゾート 青森屋)
まるで青森のテーマパーク。まぐろを釣り上げているのは「鮪一本釣りみくじ」(星野リゾート 青森屋)
写真34枚
みちのく祭りやではショーでは、こんな幸運が訪れるというこんな体験も(星野リゾート 青森屋)
みちのく祭りやのショーでは、こんな幸運が訪れるという体験も(星野リゾート 青森屋)
写真34枚
浮湯では、絶景雪見露天「ねぶり流し灯篭」を開催(星野リゾート 青森屋)
浮湯では、絶景雪見露天「ねぶり流し灯篭」を開催(星野リゾート 青森屋)
写真34枚
青森の山海の幸を存分にいただけるビュッフェ。日本酒がすすむ(星野リゾート 青森屋)
青森の山海の幸を存分にいただけるビュッフェ。日本酒がすすむ(星野リゾート 青森屋)
写真34枚

■星野リゾート 青森屋 https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/

首都圏7カ所から無料送迎バス運行!冬もあたたか楽園リゾートへ「モノリスタワー」【福島県・いわき湯本温泉】

「スパリゾートハワイアンズ」のホテルで一番新しく、2012年に開業した「モノリスタワー」。足を踏み入れると、ホテル館内はハワイの雰囲気が漂い、ムームーやアロハに着替えてリゾート気分が満喫できます。夕食のフレンチポリネシアンビュッフェは、目の前で仕上げるライブキッチンや、豊富なデザートなどが好評です。

いわき湯本温泉の泉質は硫黄泉で、日本三古泉にも数えられる美肌の湯。湧出量毎分5500リットルという豊富な湯量があり、大胆に源泉がかけ流される様子は迫力があります。

宿泊者向けに東京駅や横浜駅など首都圏7か所から無料送迎バスが運行しているので、交通費がかからず、宿泊費にはハワイアンズの入場券も含まれるので、お財布にもやさしいく、温泉とリゾート気分を楽しめます。

モノリスタワーの客室「ファミリーロフト」。館内着はムームーとアロハ(スパリゾートハワイアンズ)
モノリスタワーの客室「ファミリーロフト」。館内着はムームーとアロハ(モノリスタワー)
写真34枚
モノリスタワー「ネシア」での夕食は評判(スパリゾートハワイアンズ)
モノリスタワー「ネシア」での夕食は評判(モノリスタワー)
写真34枚
炭鉱をイメージした大浴場「すみの湯」。大胆に源泉がかけ流される(スパリゾートハワイアンズ)
炭鉱をイメージした大浴場「すみの湯」。大胆に源泉がかけ流される(モノリスタワー)
写真34枚
ポリネシアンショーは必見。予約がおすすめ(スパリゾートハワイアンズ)
ポリネシアンショーは必見。予約がおすすめ(スパリゾートハワイアンズ)
写真34枚

■モノリスタワー https://www.hawaiians.co.jp/tomaru/monolith/

岬に立つ絶景宿は出雲大社へのお参りとあわせて女子旅に「界 出雲」【島根県・出雲ひのみさき温泉】

大人の女子旅で人気の出雲大社。「界 出雲」は、大社前から車(※路線バスあり)で20分ほどの日御碕灯台の近くに佇みます。岬に建つため日の入りと日の出、両方の絶景を館内から楽しむことができ、開放感は抜群。

強塩泉で体の芯から温まる温泉を楽しみながら、近くの遊歩道を散策したり、ラウンジで寛いだり。屋外の舞台では、毎晩スタッフによる石見神楽の披露もあります。ガイド付きで出雲大社を参拝する宿泊プランもあり、2024年の良縁祈願に親しい仲間と旅を計画してみてはいかが?

絶景が客室からも楽しめる(界 出雲)
絶景が客室からも楽しめる(界 出雲)
写真34枚
温泉大浴場は東向きで朝日を拝むことができる(界 出雲)
温泉大浴場は東向きで朝日を拝むことができる(界 出雲)
写真34枚
毎晩開催される石見神楽(界 出雲)
毎晩開催される石見神楽(界 出雲)
写真34枚
神様に献上する食事「神饌」の要素を取り入れた「神饌朝食」(界 出雲)
神様に献上する食事「神饌」の要素を取り入れた「神饌朝食」。特別プランで提供(界 出雲)
写真34枚

■界 出雲 https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/kai/izumo.html

湯けむりが立ち上る海辺の温泉!客室でもかけ流しの温泉を存分に「伊勢屋」【長崎県・小浜温泉】

湧出量と湯温で求める放熱量が日本一という小浜温泉。いたるところから湯けむりが立ち上る様は圧巻です。創業350余年の老舗旅館「伊勢屋」は、2019年にリニューアルオープン。機能的でおしゃれな館内、客室には半露天風呂が全室に備わり、心ゆくまで温泉を堪能できます。

100度の源泉を、自然の冷気で冷ます「笹湯」という仕組みが取り入れられており、大露天風呂はもちろん、貸切風呂、客室の半露天風呂も自家源泉掛け流し。

目の前の橘湾の海岸には、日本一長い足湯があり、晴れた日には海に沈む夕日も楽しめます。獲りたての海の幸がいただける夕食も好評で、ゆっくり仲間や家族と語らう旅におすすめです。

宙館開業&絶景温泉“棚湯”もリニューアル「別府温泉 杉乃井ホテル」【大分県・別府観海寺温泉】

九州・中国地方で育ったかたにはおなじみの「別府温泉 杉乃井ホテル」。1944年創業の宿は、現在大規模なリニューアルを実施中。2023年はフラッグホテルとなる「宙館」が開業したほか、別府湾や街を一望する棚田状に広がる湯船「棚湯」も20年ぶりにリニューアルしました。

天井が高く開放的なビュッフェレストランは、たくさんのライブキッチン、和洋中と品数も多くてワクワクすること間違いなし。ボーリング場などアミューズメント施設がある「SUGINOI BOWL & PARK」も新しくなり、賑やかに楽しむのにもってこいの施設です。プロジェクションマッピングなど、エンターテインメントも充実していて、飽きることがありません。

2023年にオープンの宙館の客室(別府温泉 杉乃井ホテル)
2023年にオープンの宙館の客室(別府温泉 杉乃井ホテル)
写真34枚
朝食ビュッフェもどれにしようか迷うほど(別府温泉 杉乃井ホテル)
朝食ビュッフェもどれにしようか迷うほど(別府温泉 杉乃井ホテル)
写真34枚
リニューアルした棚湯は最高の景色(別府温泉 杉乃井ホテル)
リニューアルした棚湯は最高の景色(別府温泉 杉乃井ホテル)
写真34枚
夜にはプロジェクションマッピングのショーも(別府温泉 杉乃井ホテル)
夜にはプロジェクションマッピングのショーも(別府温泉 杉乃井ホテル)
写真34枚

■別府温泉 杉乃井ホテル https://suginoi.orixhotelsandresorts.com/

<都会でも楽しめる温泉宿>

「もっと手軽に近場で温泉を楽しみたい」そんなかたのために、東京都内、大阪市内で温泉が楽しめる宿も最後に紹介しておきます。これなら仕事帰りにもOKで、友人との旅もぐっと手軽にできますね。

東京・銀座で温泉旅館気分を満喫!和風プレミアムフロアがイチオシ「ドーミーインPREMIUM銀座」

東京メトロ日比谷線、都営浅草線「東銀座駅」より徒歩約4分という立地にある「ドーミーインPREMIUM銀座」。アートが館内に飾られた上質な空間、優しいアロマの香りが出迎え、いっきに非日常感にスイッチが切り替わります。

黒湯の温泉が特徴の七宝の湯には、サウナや水風呂も完備。朝食は季節の海鮮玉手箱に加え、約30種類以上の和洋バイキングもあり朝からなお腹いっぱいに。イチオシは、最上階にある和風プレミアムフロア。フロア全体が畳敷きで、客室にはヒノキの温泉風呂があり、銀座の真ん中で温泉旅館に訪れたかのような気分でゆったりと寛げます。

入口からアートな空間が始まる(ドーミーインPREMIUM銀座)
入口からアートな空間が始まる(ドーミーインPREMIUM銀座)
写真34枚
和風デラックスルームはベッド4台、掘り机付き(ドーミーインPREMIUM銀座)
和風デラックスルームはベッド4台、掘り机付き(ドーミーインPREMIUM銀座)
写真34枚
温泉地の朝?と見間違う朝食ビュッフェ(ドーミーインPREMIUM銀座)
温泉地の朝?と見間違う朝食ビュッフェ(ドーミーインPREMIUM銀座)
写真34枚
天然温泉 七宝の湯(ドーミーインPREMIUM銀座)
天然温泉 七宝の湯(ドーミーインPREMIUM銀座)
写真34枚

■天然温泉 七宝の湯ドーミーインPREMIUM銀座 https://www.hotespa.net/hotels/ginza/

大阪・ベイエリアで夜景と温泉でリフレッシュ「リーベルホテル」

JRゆめ咲線「桜島駅」を下車すると目の前にある2019年開業の「リーベルホテル」。大阪ベイエリアを臨む開放的なテラスでは夜景が美しく、洞窟や木などの自然の力からインスピレーションを得たというスパは、地下1000mから湧き出る天然温泉です。都会にいながらにして心身のリフレッシュをするのにぴったり。フロントや客室の調度品も甘すぎない可愛さと上品さがあり、大人の女子会などにぴったりです。

豪華なフロントに気分が上がる(リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
豪華なフロントに気分が上がる(リーベルホテル)
写真34枚
昼も夜もウォターフロントの絶景が楽しめる(リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
昼も夜もウォターフロントの絶景が楽しめる(リーベルホテル)
写真34枚
大阪で露天風呂を堪能(リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
大阪で露天風呂を堪能(リーベルホテル)
写真34枚
客室も可愛い&上質で女性好み(リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)
客室も可愛い&上質で女性好み(リーベルホテル)
写真34枚

■リーベルホテル https://hotel-liber.jp/

◆教えてくれたのは:旅行ジャーナリスト・村田和子さん

 

村田和子さん
旅行ジャーナリスト・村田和子さん
写真34枚

旅行ジャーナリスト。「旅を通じて人・地域・社会が元気になる」をモットーに、旅の魅力を媒体で発信。宿のアドバイザー・講演なども行う。子どもと47都道府県を踏破した経験から「旅育メソッド(R)」を提唱、著書に「旅育BOOK~家族旅行で子どもの心と脳がぐんぐん育つ(日本実業出版社・2018)」。現在は50歳を迎え、子どもも大学生となり、人生100年時代を楽しむ旅を研究中。資格に総合旅行業務取扱管理者、1級販売士、クルーズアドバイザーなど。2016年より7年間、NHKラジオ『Nらじ』月一レギュラーを務めた。トラベルナレッジ代表(https://www.travel-k.com/)。旅ブログも行っている(http://www.murata-kazuko.com/)

●今年は暦の関係で交通機関の混雑必至!「知らないと困る」年末年始の帰省・旅行のポイントを旅行ジャーナリストが伝授

●年末年始の旅&帰省で買いたい!【ちょっと差がつく手土産】を旅行ジャーナリストが厳選 見た目重視&もらってうれしい

→村田さんの旅行に関する記事はコチラ