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体に欠かせない「コレステロール」正しい知識やコントロール法を1年で24㎏減量した専門家が解説

過剰摂取に気をつけて!コレステロール値を上げる食べ物

さて、ここからは今度は血中コレステロール値に影響を与えやすい飽和脂肪酸を知っておきましょう。

脂肪酸には、さまざまな種類があり、大きく分類すると常温で固体の状態になる「飽和脂肪酸」と、常温で液体の状態になる「不飽和脂肪酸」の2つがあります。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は異なる性質を持ち、飽和脂肪酸は熱に強く常温で固まりやすい性質を持ち、過剰に摂取するとLDLコレステロール値の上昇につながると言われています。一方、不飽和脂肪酸は多くがLDLコレステロール値の減少が期待できる脂肪酸です。

過剰摂取を避けたい飽和脂肪酸が多く含まれる食材は以下のものなどがあげられます。

・肉類の脂身
・鶏肉の皮
・ラード
・バター
・生クリーム

生クリーム
生クリームは飽和脂肪酸が多く含まれる(Ph/イメージマート)
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LDLコレステロール値が高めで日頃から飽和脂肪酸の摂取量が多いかたは、これらの食べ物の摂取を控えることでLDLコレステロール値を下げやすくなると言われています。食べ過ぎには注意しましょう。

LDLコレステロール値が高いと言われたら知っておきたいこと

健康診断などの血液検査でLDLコレステロール値が高いと自分の食生活を気にしている人も多いと思います。実は、LDLコレステロールには2種類あります。大型LDLと呼ばれるものと小型LDLと呼ばれるもので、血液検査ではこれがひとまとめにして検査結果として表示されていることが少なくありません。

健康被害を及ぼすと考えられているLDLは小型LDLのほうですが、一般的な血液検査では小型LDLがどれくらい存在しているのかを判断することができません。また、LDLコレステロール値が低くても小型LDLが多い人もいるようです。

なので、血液検査で一般的に「LDLコレステロール値が高い」と検査結果が出た場合は、その結果だけにとらわれ過すぎてコレステロールばかりを気にするのではなく、食生活全体をバランスよいものする改善や、ライフスタイルの見直しをするとよいと思います。

小型LDL値を下げる食材として、エクストラーバージンオリーブオイル、ピスタチオ、クルミ、アボカドを意識して摂取するといいでしょう。また、鶏肉や、牛、豚レバー、カツオ、マグロなどに多く含まれているナイアシンにも小型LDLを大型LDLに変えたり、LDL値を下げる作用があると言われています。食材以外で小型LDLを減らす方法としては、習慣的に運動をすることが効果的と考えられています。

いかがでしたか? コレステロールについて紹介しましたが、正しい理解を深めていきながらも、体調に不安を感じるかたは自己判断せず専門医に相談することも大切です。

◆教えてくれたのは:ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん

ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
ヘルスフードサイエンス研究家・大西ひとみさん
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9年間、米ロサンゼルスでパーソナルトレーナーとして活動後帰国。トータルダイエットカウンセラーとして7冊の本を出版、ダイエット商品・食品の商品開発の監修などをはじめさまざまなメディアで活動。2017年に自身のギルトフリースイーツブランド「h+diet(エイチプラスダイエット)」(https://h-plusdiet.com/)を立ち上げ、現在は東京・武蔵小山で『h+diet laboratory』をオープン。野菜を使い、甘味料・人工甘味料不使用、グルテンフリーの「栄養学から考えるオーガニックスイーツ」を販売、他社の商品監修などに携わるなどヘルスフードサイエンス研究家としても活動。

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