気づけば目元にはちりめんジワが何十本もある、睡眠不足でクマができているなど、目元の悩みは尽きません。乾燥も気になるこの季節、思い切って目元をケアする家電を導入するのもいいでしょう。でも、どうやって選んだらよいのでしょうか? 美容家電に精通した家電ライター・田中真紀子さんにアドバイスをもらいました。
目元のケアには「目元専用の美顔器」か「アイケアモード搭載の美顔器」を
まず、目元をケアできる家電にはどのようなものがあるのか教えてもらいました。
「目元のケアができる家電は、大別して『目元専用の美顔器』と『目元もケアできる美顔器』があります」と、田中さん。この2種は、どう使い分けるとよいのでしょうか?
「目元も顔の一部ですから、機能的には目元専用の美顔器と一般的な美顔器は、ほぼ同じといえます。ただし、目のまわりは皮膚が薄く刺激に弱いため、美顔器によっては使用を禁止しているものもあります。
その点、目元専用の美顔器は、目の周りでも安心して使える出力に最適化されており、先端が細く目元に当てやすくなっているのが特徴です。一方美顔器の中には、目元に使える『アイケアモード』を搭載しているものもあるため、そうした製品を選ぶのもいいでしょう」(田中さん・以下同)
目元のケアって、どんなことをするの?
目元専用の美顔器、または美顔器の「アイケアモード」は、何ができるのか。機能は多岐にわたると田中さんは言います。
「まず、たるみ対策としては筋肉を刺激して引き締めるEMSやマイクロカレント、くすみやむくみの改善には血行やリンパの流れをよくして老廃物の排出を促す超音波振動、ハリや弾力のケアには肌を温める温感やRF(ラジオ波)、化粧水の浸透を高めるためにはイオン導入などが挙げられます。
そのほか美容家電とは異なりますが、目の周りをマッサージするアイマッサージャーも、筋肉をほぐしてコンディションを整えてくれるのでおすすめです」
目元ケアの美顔器・購入前後の注意点
このように、目元ケアとひと口に言ってもできることが異なります。自分がどんな目元ケアをしたいのか、目的やその優先順位を決めることが先決です。求める機能が定まったら、次の点に注意して製品を選びましょう。
ランニングコストはどれくらいかかるか?
まず製品を選ぶ際には、ランニングコストの有無やその金額を確認すること。
「アイテムの中には、美顔器同様、専用の目元ケアクリームやシートを使用するものもあります。もちろん専用品を使わなくても問題ないことも多いですが、ものによっては効果が実感できない場合も……。専用品の使用が必須な場合は、ランニングコストが高くならないか、買い足しやすいかどうかも確認しておくと、購入後の後悔を防げます」
使える範囲や注意事項を取扱説明書などで確認
また、できれば製品ページなどで使い方や使用範囲の確認も。
「前述の通り、美顔器は製品や機能によって使える範囲が異なる場合もあります。買った後に『実は目元には使えなかった』と気づいても、後の祭り。メーカーの公式サイトで、製品の使い方や注意事項、取扱説明書が載っていれば、それも購入前や使用前に熟読することが大切です」
ケアの最中、力を入れ過ぎないで
そして使用の際には、目元に負担をかけないように意識を払うことが大切だと言います。
「繰り返しになりますが、目元はデリケートな場所。目元ケアとはいえ、多くの場合、まぶたや眼球に当たる部分、その周辺には使えないことを忘れずに。またケアの最中は、つい力をかけすぎてしまわないよう、細心の注意を払いながら使いましょう」
それでは、田中さんが今注目している目元専用の美顔器を2点、挙げてもらいました。