外出時はサングラスを使って紫外線を防ぐ
サングラスと聞くと、おしゃれのためのアイテムと考える人も多いかもしれませんが、実は目の老化を防ぐのに役立つアイテム。サングラスは、目にダメージを与えて老化を促進させる紫外線を防いでくれるからです。
目に紫外線が入ると、目の奥にある組織を守るために、角膜や水晶体で多くの紫外線が吸収されます。加齢によって柔軟性がなくなってきた水晶体が、紫外線によってさらに衰えることになります。
「サングラスは太陽のまぶしさを軽減するためでも、おしゃれのためでもなく、大切な目を光の刺激から守り、目の健康を長く維持するための大切な防衛道具なのです」
目の老化を防ぐサングラスの選び方
「目の老化を防ぐために紫外線をカットしたいなら、薄い色のサングラスを選ぶようにしましょう」と角谷さん。色が濃いと紫外線をカットしてくれそうに思えますが、濃すぎると視界が暗くなり、目に入る光の量を調節している瞳孔が開くことに。その結果、眼鏡と顔の隙間から入ってくる紫外線が、開いた瞳孔から入ってきやすくなってしまいます。
「その点、薄い色なら暗くならないため瞳孔が開き過ぎず、すき間からの紫外線が入りにくくなります」
最もおすすめなのは遮光眼鏡
薄い色のサングラスよりもさらにおすすめなのは、遮光眼鏡です。遮光眼鏡は、もともと網膜色素変性などの病気によって、まぶしさを感じる人のまぶしさを緩和するために開発された眼鏡であり、言い方を変えると、高機能サングラスです。
「まぶしいと感じやすい特定の波長を効率よくカットしているため、まぶしくないからといって暗くなることもありません。もちろん、紫外線も完全にカットします」
◆教えてくれた人:株式会社わかさ生活 代表取締役社長・角谷建耀知さん
かくたに・けんいち。18歳のとき、脳腫瘍の大手術によって視野の半分を失う。自身の経験から、自分のように目で困っている人の役に立ちたいとの想いで、1998年にわかさ生活を創業し、目の健康サプリ「ブルーベリーアイ」などを販売。現在は多数の企業や眼科医と連携して、商品の開発・情報発信を行う。著書に『歳をとっても目が悪くならない人がやっていること』(アスコム)、『長生きでも脳が老けない人の習慣』(同)など。https://ameblo.jp/wakasa-president/
◆監修:医学博士・森下清文さん
もりした・せいぶん。医療法人森下眼科理事長・医学博士。大阪医科薬科大学で研鑽を積み、同大学の講師として、白内障、緑内障、眼底出血などの診療と研究に従事。1991年に大阪市北区で森下眼科を開業。1992年4月から「市民健康講座 目の勉強会」を開始。全国各地で啓発活動を行う。https://morishitaganka.net/