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67歳オバ記者、「年齢って残酷」 階段をのぼる際に感じる「体力の衰え」と“砂糖断ち”で変えたい「見た目年齢」

オバ記者
体力の他に、自分の顔にも衰えを感じてきたオバ記者
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ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子。67歳となり、体力の衰えを実感することが増えた。特に年齢を感じるのが階段をのぼるときだという。そして先日から健康のために始めた「砂糖断ち」は今も続けているのか? オバ記者が綴る。

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階段を上がる足取りには年齢が出る

「この人、いくつなんだろう? 私と同じくらいかな。いや、少し下か? いややや、違うよ。動きからして50代半ばくらいじゃね? てことは私より10は下だわ」

先日、上野駅の地下からJRへ上がる階段の下のカフェからそんなことを思って長い時間、見ていたの。階段をのぼる足取りってごまかしようがない。まんま年齢が出るんだよね。

オバ記者
若い時は階段を見て登ろうか、逃げようかなんて考えたことなかった
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「足腰が弱くなると階段を足だけでのぼろうとして前かがみになり、そうすると不安定だから手すりにつかまろうとします」と、以前見たYouTubeのエクササイズ講師は言っていたけど、実はそれ、私もたまにやるんだよね。しかもこれは最悪の日ではなくて、もっともダメな日はエレベーターかエスカレーターを探す。

前屈みの手すりつかまりは階段をのぼろうという気力がある日でまだマシなのよ。それより調子がいいときは手すりなし。とは言っても若い人みたいにスタスタとのぼるなんて夢のまた夢で、腰を落としてガニ股でのぼる。

まったく年齢って残酷だよね。若いときは階段を見ると「あ〜あ、面倒くさい」と思ったけど、のぼる前にひと呼吸置いて足を進めるか、逃げようかなんて考えなかったもの。てか、考えたことがなかったなと振り返ったときにはもう後戻りができない年齢になっていたんだわ。

鏡に映る自分の見た目年齢がヤバい

なんてことを思っているせいか、このところ鏡に映る自分の見た目年齢がかなりヤバいんだわ。気温も気圧も上下が激しいせいか、「お、今日はいけてる?」と思う日は滅多にない。まぁまぁ、いけているかなと思ったところで若めの老女で、たいがいはガッツリ老女よ。その違いはどこに出るかというとあごのラインと口まわりなんだよね。

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あごと口まわりのしわで若いか老女かの差が出ると思う
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思うところあって”砂糖断ち”を始めてほぼ1か月。YouTuberの中には「3日の砂糖断ちで驚くほどの変化」とぶち上げる人もいるけれどそれって年齢によるよね。前期高齢者3年生の私が体重が減り始めたのは2週間前からだし、体調はやや良くなったような気がするけど、「見違えるような肌」とか「朝の目覚めがスカッ」なんてわけにはいかないって。

それより気になるのはあごのラインとほっぺたと口まわりの老けっぷりよ。「おっ、二重あごが消えたぞ」とあごを手で撫でているうちはよかったけれど、写真に撮ったら皮膚がゆるんでデコボコ。ほっぺたなんか凹んで縦線が入っちゃっているし。

「砂糖断ち」は禁煙とよく似ている

とはいえ、ぽんぽこ狸だったお腹はぎゅうと両手でつかめるようになってきたから、「砂糖断ちで体重20kg減!」と人に言えるまでは続けるつもりよ。というのも”砂糖断ち”って最初の数日だけ砂糖の代わりに炭水化物、つまりご飯をがっつりと3食食べるだけだからぜんぜんつらくない。てか、ご飯好きな私は大歓迎よ。それを4、5日続けたらさすがに体重は増えたけど、その代わり脳内から「おまんじゅう食わせろ!」とか「今すぐどら焼き!」という指令が飛ばなくなるのよ。

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ご飯をしっかり食べるようになったら甘いもの欲が減ってきた(写真はホテルから見えた景色)
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これ、何かと似ていると思ったら、禁煙だね。いったん切れちゃうともう存在そのものを思い出さない。別れた男ともいう(笑い)。なんであんなに振り回されたのか、もしかした前世の記憶?ってくらい何にもないの。ま、それもどうかと思うけどね(笑い)。

ところでこの原稿を私は伊東のゴルフ場の真ん中にあるホテルで書いている。なんていうと「文豪気取り?」という声が聞こえてきそうだけど、先日、東京駅前の電車の見えるカフェで列車を見たら、もう腰が浮いてるのよ。電車に揺られたくてたまらなくなり、どこか遠くに行きたくって、ほとんどビョーキだね。

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伊東のゴルフ場にあるホテルで原稿書き中
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てか、連休中はどこに行っても連休価格で手が届かないから、実はシーズンオフの今のうちにゆっくりしておこうという算段。一泊朝食、部屋からの富士山付きで8000円なんてありえないって。

そうそう。冒頭の「この人、いくつ?」だけどね。気がついたらホテルの朝食会場でもやっていたんだけど、ゴルフをする人っておしなべて若いんだよね。完全な白髪だったり、連れの夫らしい人の年齢からして、70は超えていそうなんだけど、足取りがまぁ、軽い。それにひとりの例外もなく、細い。

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ゴルフをする人は若くて細い(オバ記者調べ)(写真はホテルの部屋から見えた富士山)
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あ〜あ、私もまたゴルフをする日が来るのかな。もう10年近くクラブを握ってないや。

◆ライター・オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。これまで、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。昨年10月、自らのダイエット経験について綴った『まんがでもわかる人生ダイエット図鑑 で、やせたの?』を出版。

【397】67歳オバ記者、「体重が落ちない」悩み告白 毎日「プリン、クッキー、みたらし団子…」からどうやって“砂糖絶ち”をしたのか?

【396】前期高齢者3年目を迎えた67歳オバ記者、不調は“顔”に表れる? “絶景”の桜を見ながらハッとした「健康そうじゃない顔」

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