夏はなすがおいしい季節。価格も安定していて手に入れやすいので、なす料理のレパートリーを増やして、食卓に積極的に取り入れたい。そこで、料理研究家のしらいのりこさんが、おなじみのなす料理をアップデート! 食卓に新たな風を吹き込む5品を紹介する。
どんな料理とも好相性の夏を代表する野菜
含まれるカリウムが体内の余分な水分を排出し体の熱を放出するため、「夏は本能的に体がなすを求める」と、しらいのりこさん。
「たんぱくで、油や旨みを吸うため幅広い料理と好相性。アクが気になるときは、軽く塩を振る方法が、下味もついておすすめです」(しらいさん)
※電子レンジは600Wを使用しています。
「マイルド麻婆なす」のレシピ
こっくり甘めの味わいで、ご飯が止まらない!
《材料》(2人分)
なす…4本 (320g) 豚ひき肉…100g にんにく…1片 サラダ油…大さじ2 輪切り赤唐辛子…小さじ1/2
【A】オイスターソース・砂糖…各大さじ1 しょうゆ…大さじ1/2 牛乳…大さじ4
ごま油…小さじ2
《作り方》
【1】なすはへたを落とし、 縦4等分に切る。 にんにくはみじん切りにする。
【2】フライパンにサラダ油を弱めの中火で熱してなすを並べる。 色づくまで4分ほど焼いたらひき肉を加え、中火でほぐしながら炒める。 ひき肉から脂が出たら、にんにく、 赤唐辛子を入れる。
【3】にんにくの香りが立ったら【A】を加えて混ぜ、仕上げにごま油を回しかける。
「なすのラザニア」のレシピ
パスタ代わりになすを使ってヘルシーに。
《材料》(2人分)
なす…4本 (320g) 合いびき肉…100g 塩…少量 にんにく…1片 玉ねぎ…1/4個分(150g) トマト水煮缶…1/2缶(200g) みそ・オリーブオイル…各大さじ2 小麦粉…大さじ1 こしょう…少量 ピザ用チーズ…100g
《作り方》
【1】なすはへたを落とし、 5mm厚さに切って塩を振る。 5分ほどおき、出てきた水気をキッチンペーパーで拭き取る。 にんにく、玉ねぎはみじん切りにする。
【2】トマト水煮とみそは混ぜておく。
【3】フライパンにオリーブオイルを弱めの中火で熱したらなすを並べ、表裏を返しながら表面に焼き色がつくまで5分ほど焼き、取り出す。
【4】同じフライパンにひき肉を入れて炒め、脂が出てきたらにんにく、玉ねぎ、小麦粉を加えて炒める。【2】 とこしょうを加えたら、ひと混ぜして火を止める。
【5】耐熱皿にオリーブオイル適量 (分量外)を塗り、【3】、【4】、チーズ各半量の順に重ねる。 これを2回繰り返したら1000Wのトースターまたは220℃のオーブンで10分加熱し、表面に焼き色がついたら取り出す。
「なすのメンチカツ」のレシピ
なすと相性抜群のひき肉+油でおいしさマシマシ。
《材料》(2人分)
なす…2本(160g)
【A】合いびき肉…200g 溶き卵…1/2個分 玉ねぎ(みじん切り)…1/4個分(50g) 塩…小さじ1/2 こしょう…少量
小麦粉・パン粉・揚げ油…各適量 溶き卵…1/2個分
《作り方》
【1】Aの材料を混ぜておく。
【2】なすは縦半分に切り、へたから1cmくらいのところから約7mm幅に縦に切り込みを入れる。
【3】【2】に小麦粉を薄くまぶし、【1】の1/4量をのせて切り込みの間にも肉だねが入るように成形したら、 小麦粉、 溶き卵、パン粉の順にまぶす。 同じ作業を4回繰り返す。
【4】160℃に油を熱し、【3】を4分ほど揚げる。
《Point》
なすは縦半分に切り、へたギリギリのところまで3本ほど切り込みを入れる。 切り込みを開き、切った面と切り込みの中に肉だねがつくように成形して揚げるとバラバラにならず、ボリューム満点に。