2024年6月22日から29日までイギリスを公式訪問された天皇皇后両陛下。25日から3日間にわたり、国賓として公式行事に臨まれ、初日は歓迎式典やバッキンガム宮殿で開かれた晩さん会に出席された。27日は国王夫妻へ別れの挨拶をされるため、バッキンガム宮殿を訪問された。
チャールズ国王夫妻とお別れの挨拶
現地時間27日の午前、ご懇談を終えられ、宮殿のエントランスまでチャールズ国王とカミラ王妃に見送られた天皇皇后両陛下。車に乗車される前、話足りないご様子で足を止められ、国王夫妻と話を続けられた。最後は車の前で固い握手を交わされ、雅子さまは国王夫妻と頬を寄せ合い、お別れの挨拶をされた。
目線を合わせながら子どもたちとご交流
宮殿を後にし、国賓としての公式日程を終えられたおふたりはロンドン東部にある、子供に関連する芸術作品や文学作品などを集めた「V&A子ども博物館」で日本人学校の子供たちと交流された。
子供たちが作った作品をご覧になった天皇皇后両陛下は「すごくよくできている」、「みんなで考えたのね」などと、お言葉をかけられていた。
イギリスの子供たちが折り紙を楽しむ様子もご覧になり、「難しい?」などと声をかけられた。
これまでも、国内の小学校や小児病院で子供たちと交流されている天皇皇后両陛下はと同じ目線にするため、膝や腰を折り、話しかけらてきた。今回も、かがまれるなどして子供たちとの距離を縮められていた。
その後、ロンドンで上演されている舞台『となりのトトロ』の一部シーンのパフォーマンスを子供たちと鑑賞された天皇皇后両陛下。鑑賞後にサツキ役やメイ役のキャストたちと歓談され、「どれくらい練習しました?」などと質問をされた。
この日、天皇陛下はペールピンクの模様が入った藤色のネクタイをお召しになり、さりげなく雅子さまとリンクコーデを披露されていた。子供たちと交流するにあたり、親近感を持ってもらうため、優しい印象のピンクを選ばれたのかもしれない。
同日午後は、天皇陛下がウィンザー城の礼拝堂を訪問され、故・エリザベス女王と夫のフィリップ殿下の墓に花を手向けられた。