梅干しの酸味がアクセントに。さっぱり食べられるインドカレー
インドのスパイス料理と和食材を組み合わせたカレーのパイオニアである、和食&インドカレー専門店『和魂印才たんどーる』店主・塚本善重さんが教えてくれたのは、梅干しを使った夏にぴったりのカレー。
「ご飯はもちろん、そうめんや豆腐にかけても合います。店ではカレーに応じて複数のスパイスを使いますが、家で作るなら主要なスパイスがブレンドされたカレー粉で充分。スパイスカレーに欠かせないトマトは、梅干しとの相性も抜群。スパイシーさに酸味が加わり、さっぱり食べられます」(塚本さん・以下同)
「豚こま肉の梅風味カレー」のレシピ
《材料》(4人分)
豚こま切れ肉…300g 玉ねぎ…200g トマト…150g 梅干し(塩分10%、種+果肉20g)…3個
【A】にんにくすりおろし…小さじ1 しょうがすりおろし…小さじ2 水…1/2カップ
水…1カップ カレー粉・サラダ油…各大さじ1 塩…小さじ1 ご飯…4人分 大葉・みょうが…各適量
《作り方》
【1】玉ねぎは薄切りにする。トマトはざく切りにしてから潰す。梅干しは種を取ってたたく。種は捨てずにとっておく。
【2】【A】を混ぜてGG水を作る。
【3】フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、玉ねぎを炒める。しんなりしたら、【2】を加え、強火で水分が飛ぶまで炒める。カレー粉、塩を加え中火で1〜2分炒めたら、トマト、梅干しの果肉と種を加えてさっと炒める。
【4】水を加え、煮立ったら豚肉を加えてほぐし、5分ほど加熱し、梅干しの種を取り除く。
【5】器にご飯を盛り、【4】をのせ、刻んだ大葉とみょうがをのせる。
《Point1》梅干しでさっぱり風味に
梅干しの種の周りにも旨みが残っているので、一緒に煮る。「梅干しによって塩分が異なるので、使う数は好みで調整を」。
《Point2》トマトは潰して時短
トマトは切った後に、フォークなどで潰しておく。「フライパンに入れたときに他の食材と早くなじみ、時短になります」。
《Point3》“GG”(にんにくとしょうが)は水を加えておくと焦げにくい
スパイスカレーに必須のにんにくとしょうが。「インド料理では略して『GG』と呼びます。水で溶いて、水分を飛ばしながら炒めると焦げにくく、風味よく仕上がります」。
《Point4》肉は最後に入れるのがインド式
「家で作るカレーは肉を最初に炒めるイメージがありますが、インドカレーでは最後に投入。豚こまを使っているので切る手間が不要で、すぐに火が通ります」。
◆教えてくれたのは:和食&インドカレー専門店『初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる』店主・塚本善重さん
インド料理の名店で経験を積み、97年に店をオープン。インド料理に和食材を用いた独自のカレーにファン多数。『初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる』東京都新宿区西新宿4-41-10 スカイコート西新宿1F
※紹介したレシピは家庭用にアレンジしたもので、店舗で提供される料理とは異なります。
撮影/玉井幹郎 取材・文/青山貴子
※女性セブン2024年8月8・15日号