ぽっこりお腹を解消し、宿便を出し、血液をサラサラにし、美肌をつくり、加工食品を食べなくても平気な舌をつくる――、そんなオイシイ話が…あるんです! 用意するのは梅干し・大根・昆布だけ。「ガス腹」や「宿便」を解消するこの”最強デトックス法”に、「まさかこんなにドバッと出るとは」「一度やったら味覚がリセットされたのか、インスタント食品を食べたくなくなりました」という感想が相次いでいる。「もっと詳しく知りたい!」そんな声にお応えし、専門家に聞いた「最強の梅流し法」をお伝えする。出すぎちゃって、やりすぎ注意の究極にして至高のデトックス料理をご賞味あれ!
梅流しの効果とは?
梅干しと大根、昆布さえあれば、誰でも簡単にできる「梅流し」。具体的なやり方を紹介する前に、その「効果」のほどを説明しておこう。
期待できる最大の効果は「便秘・ぽっこりお腹解消」だ。管理栄養士の稲尾貴子さんが解説する。
「大根の食物繊維が“ブラシ”、梅干しに含まれるクエン酸が“洗剤”の役目をして、小腸の壁に付着している老廃物や宿便を排出してくれる。1回行っただけでぽっこりお腹が解消された人もいます」
ダイエット・美肌、血液サラサラ効果が期待
ほぼカロリーゼロの大根とその煮汁でお腹がいっぱいになるため“プチ断食”に似た状態が生まれることで「ダイエット・美肌」効果も期待できるという。
「食べすぎが改善されることも相まって、やせたという人は非常に多いですね。腸内環境が整うことで美肌にもつながります」(稲尾さん)
管理栄養士でダイエットカウンセラーの伊達友美さんが注目するのは、「血液サラサラ効果」だ。
「梅干しを温めることで、血液をサラサラにするムメフラールという成分が生成されます。動脈硬化の予防や血中コレステロールの抑制、さらに老化防止も期待できます」(伊達さん)
正しい梅流しの作り方
【1】切れ目を入れ、軽く拭いた昆布を水につけておく。大根は、皮ごと1cm幅に輪切りにしておく。
【2】水に入れた昆布を火に掛け、沸いてきたら取り出して大根を入れて煮る。10~20分ほど煮込み、大根が軟らかくなったら火を止める。
【3】梅干しをちぎって2~3個鍋に入れ、ふたたび火をつけて5分ほど煮たら出来上がり。最初に煮汁をコップ1杯飲んでから大根を食べる。
梅流しの作り方のポイント
効果抜群の梅流しだが、やり方はとても簡単だ。3日に1回出れば御の字の慢性便秘に悩む40代後半の記者も実践してみた。
まずは水2L以上を鍋に入れ、昆布でだしをとる。
「昆布はあらかじめ固く絞った布巾で軽く拭いておきますが、白い粉は旨み成分なので拭き取りすぎないように。昆布の量はお好みですが、一般的には5~10cm程度。少し切れ目を入れておくと旨みが出やすくなります」(稲尾さん・以下同)
昆布の旨みが出やすくなるよう、記者は水に30分ほどつけておいた。この鍋を火にかけ、お湯が煮立つ直前に昆布を取り出し、大根を切って入れる。
梅干しの適量は?
「大根は葉を取って表面をきれいに洗い、皮ごと1cm幅に輪切りにします。皮にもたっぷり食物繊維が含まれています。鍋を火にかける前に、大根を昆布と一緒に水に入れておき、煮立つ直前に昆布だけを取り出しても大丈夫。10~20分ほど煮て、大根が軟らかくなったら、種を取り除いた梅干しをちぎって入れ、さらに5分ほど煮れば完成です」
大根は1本分。梅干しの量はお好み次第だが、2~3個程度が標準的だ。
「なるべく添加物が入っていない、原材料が梅と塩だけのものがおすすめです。“減塩”をうたっている梅干しは、その分、添加物が多い場合もあるので注意してください」
記者は小ぶりの大根1本に梅干し3個で挑戦。普段は忙しさにかまけてほぼ弁当やインスタント食品ですませるため、久しぶりにかいだ昆布だしのにおいにうっとり。
食べ方も簡単だ。まずコップ1杯分の煮汁を飲み、梅をつけながら大根を食べる。「もちろん1本分を一気に食べるのは無理なので、5~6切れくらい、食べられる分量を食べてください。味気なく感じるようなら、みそなどをつけながら食べてもかまいません」