健康・医療

“細胞レベル”ですすむ猛暑バテを改善するには食事から!漢方カウンセラーが教えるおすすめ食材と解消レシピ

細胞レベルの元気を取り戻す9月第2週

まだまだ暑い日が続く中、台風やゲリラ豪雨などの影響で肌寒さを感じる日が少しずつ増えてくると、気圧と気温の変化に体が追いつかず、風邪をひくなどの不調を感じやすくなる。

「夏バテで落ちてしまった体力を底上げするために、エネルギーを作り出す働きを持つミトコンドリアを活性化するブルーベリーなどの食材を摂りましょう。また、お腹を温めてホッとする時間を作ることも、自律神経や心の安定に役立ちます」。

《おすすめ食材》ブルーベリー

ミトコンドリアを活性化し、基礎体力を底上げ

抗酸化作用が高く、目にいい食材として知られるブルーベリー。さらに、抗酸化酵素SODを生成し、若返り遺伝子に作用することで、ミトコンドリアの働きを活性化する「レスベラトロール」も含まれている。

「ミトコンドリアは加齢とともに減少するため、活性スイッチを入れる食材を積極的に摂ることが大切です。美肌効果もあります」

《解消レシピ》ブルーベリーヨーグルト

「ブルーベリーヨーグルト」のイメージ(イラスト/うえだのぶ)
写真7枚

【1】プレーンヨーグルト1カップと、よく洗って水分をカットした生ブルーベリー50~100gを合わせて器に盛る。
【2】甘みが足りない場合はオリゴ糖やはちみつを添える。冷凍ブルーベリーでもOK。ジャムの場合は糖分控えめのものを選ぶといい。

《おすすめ食材》ココア

腸を温めるドリンクで便秘と心の不安も解消

秋分に向かって、体は秋への備えを始める頃だが、まだまだ暑い日もある不安定な季節。胃腸の働きが低下しているとダラダラと過ごしたり、不安になりやすい。

「夏に比べて水分補給が減るため便秘にもなりやすい傾向にあります。保湿性があって腸内環境を整えるココアがおすすめ。血行促進&リラックス効果もあります」

《解消レシピ》オリーブオイルココア

「オリーブオイルココア」のイメージ
「オリーブオイルココア」のイメージ(イラスト/うえだのぶ)
写真7枚

【1】ココアを作り、エクストラバージンオリーブオイルを小さじ1程度入れる。
【2】甘みを足したい場合はオリゴ糖がおすすめ。好みで粉末シナモンやクローブを足してもよい。「ピュアココア」「純ココア」など砂糖や添加物を加えていないココアを選ぶといい。

◆教えてくれたのは:薬剤師、国際中医美容師・大久保愛さん

北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人初の国際中医美容師資格を取得。著書に『体がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。https://x.com/ai_loveflower?lang=ja

取材・文/山下和恵

※女性セブン2024年9月5日号

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