野生パンダ保護の一環としてジャイアントパンダ繁殖を行っている上野動物園。9月に大人パンダたちが中国へ返還され、現在は、双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メスの2頭が生活している。リーリーとシンシンの返還にともなった企画の情報と双子パンダの近況を紹介する。
リーリーとシンシンが中国へ返還
2026年2月20日まで上野動物園で飼育管理を行う予定だったリーリーとシンシンだが、高血圧などの異変が続いたことなどを理由に、9月29日に中国へ返還された。
返還にともなって開催された、企画展「リーリー・シンシン生まれ故郷の中国へ~上野で過ごした14年間の軌跡~」は11月24日(日)まで、子ども動物園すてっぷ外周園路といそっぷ橋欄干で実施。
また、10月31日まで、西園のパンダのもり付近には飼育職員等によるリーリーとシンシンへのメッセージが書かれた横断幕が掲示されている。上野動物園を訪れた際に立ち寄ってみてはいかがだろうか。
双子パンダのトレーニングも一時中止に
2023年夏から双子パンダが続けていた、動物の健康な飼育と人間の安全な作業のために動物に自発的な行動をとらせる訓練であるハズバンダリートレーニングはリーリーとシンシンの検疫のために一時的に中止されたが、近日中に再開予定とのこと。
10月からは屋外の運動場で過ごすことも
一時的に中止されていた展示も、10月1日から再開。涼しい日が増えてきたため、気温が低い日は、屋外の運動場で過ごす時間もみられる。2頭とも、採食、行動については良好で主食のたけなどをよく食べている姿も公開されている。
双子パンダたちにも食欲の秋が到来?
苦手な夏の暑さが過ぎて食欲がわいたのか、9月15日に81.5kgだったシャオシャオは10月15日の測定で83.2kgに、84.6kgだったレイレイは85.6kgへと成長。双子パンダたちにとっても、食欲の秋となりそうだ。