日々、いろんな家の猫のおちゃめな画像がアップされるSNS。見ていると「日本人って猫好きだよな〜」と思いますし、実際好きな人は多い気がしますが……日本以外に、「猫好きが多い」と世界的に有名な国があるのをご存知でしょうか? その国とは、トルコ。なんでも大都市イスタンブールは「猫の楽園」とも呼ばれているそうです。2024年4月には『猫の都イスタンブールに住んでみた』(ハーパーコリンズ・ジャパン)というフォトエッセイも発売され、話題になっています。
イスタンブール市民が猫と共存する理由
「イスタンブールは猫の楽園」。その実態を、本書の著者でもある「アジアねこ散歩」さんがSNSで発信しています。もともと、海外移住が夢だったというアジアねこ散歩さん。その住みやすさに加え「猫の楽園」であることなども決め手となり、2021年にトルコ・イスタンブールへ移住しました。
そして、いざ暮らし始めてみると…“猫密度”の高さに驚愕! 道を歩けば猫にあたるというほど街は猫だらけで、アパートや店先、ショッピングモール、駅の改札やホームにまで猫の姿が。さらに、カフェの店内にある椅子でくつろぐ姿まで見られるのだとか。これが日常風景というから驚いてしまいますが…それだけ猫愛が強い証拠。アジアねこ散歩さんによれば、すべての動物を“イスタンブール市民”として扱う動物愛護の意識が高い都市なのだそう。2004年に制定された動物愛護法も、大きなきっかけの一つとなっているようです。
そんなところにも!? 街になじむ猫たち
『猫の都イスタンブールに住んでみた』には、街に溶け込む可愛い猫の姿がたっぷり収められています。
なかには、街に設置された植木鉢の木で爪とぎをするキジトラを収めた写真が。身だしなみを整えようと夢中になっている様子が、静止画からも伝わってきます。
店の軒先に佇む猫たちの姿もキャッチ! 買い物客に混じって品物を見ている…わけではなく、まるで店主かのようにどんと構えているのが印象的。そろそろ店番を任せられそう!?
そして、荘厳で美しいモスク(礼拝堂)にも、猫はいます。同書には、モスクの前で毛づくろいをする黒白猫の写真が。石造りの床に横たわる姿は、なんだかちょっとセクシーです。
イスタンブールの猫事情がわかる…だけでなく、アジアねこ散歩さん一家を通してトルコの食や文化なども知ることができる一冊。猫好きにも旅好きにも刺さるはず!