2024年10月30日に赤坂御苑にて秋の園遊会が開かれ、皇后雅子さまをはじめ、女性皇族の方々は着物姿でお出ましに。長女・愛子さまは和装での園遊会は初めてとなり、ひときわ注目が集まった。そこで、これまでの秋の園遊会の雅子さまの和装ファッションを振り返る。
流水に紅葉の麗しい着物姿でお出ましに
1997年10月の秋の園遊会でお召しになった着物には、流水にちりばめられた紅葉の模様が施されていた。優しいクリーム色の着物はソフトな印象だが、金色の刺繍が輝く帯が華やかにしていた。
この着物は、このあとも長くお召しになるお気に入り。ご婚約会見の際も淡いイエローのお召し物を選ばれた雅子さま。優しく明るいイエローが雅子さまのお人柄の良さと調和している。
クリームイエローのお気に入りカラーの和装に赤リップでアクセント
1999年の秋の園遊会では、菊、桔梗、萩、撫子など秋の花が描かれた柔らかいクリームイエローの訪問着を選ばれた雅子さま。
優しくマイルドなクリームイエローの着物に、引き締まった印象の菱模様の帯を持ってくることで、バランスのいい着こなしに。こちらの帯も長く愛用されている。
着物に合わせ顔まわりを立ち上げたヘアスタイル
2003年10月の秋の園遊会も、クリーム色の着物で出席されていた雅子さま。
雅子さまは、貝桶と唐花が描かれた着物と格式高い花菱文の袋帯を合わせるという優雅な和装姿だった。着物をお召しになる際、髪をアップにまとめられる印象がある雅子さまだが、このときはショートヘア。着物に合わせるため、顔まわりの髪の毛を少し立ち上げ、サイド全体を後ろになびかせるように髪をセットされていた。
1997年にお召しの着物を再び秋の園遊会でお召しに
2018年11月の園遊会でも1997年に着られた着物と同じものをお召しになった雅子さま。赤などアクセントカラーのはいった帯は、1999年の園遊会で同じものを着けられていた。
秋の園遊会に相応しい紅葉の模様の着物は、21年越しにも関わらず、きれいなまま。古さを感じない着こなしだった。
慣れ親しんだ帯と秋らしさ満点の訪問着で愛子さまをリード
2024年10月30日、秋晴れに恵まれるなか、天皇皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻、愛子さま、佳子さまと皇族らがそろわれた秋の園遊会。
ひときわ目を引いたのが、雅子さまの着物姿だった。雅子さまは、さまざまな色合いの紅葉が描かれた訪問着を選ばれた。胸元から袖につながる紅葉絵柄が、雅子さまの手の動きに連動して秋を香らせているようだった。帯は着物に合わせ、金や朱色、白が入っていて、菱枠に唐花が織られたデザインで着物とマッチ。この帯は、1999年、2018年の秋の園遊会でも選ばれていたもの。ものを大切にされる雅子さまらしいセレクトだった。
愛子さまは、天皇家の十六葉八重表菊の紋が袖に入った、三つ紋の本振袖でお出ましに。胸元はサーモンピンクから朱色にグラデーションを織りなす愛子さまらしい色合い。金の扇面に、白い牡丹や梅、流水が描かれている。上前の裾には、さまざまな種類の菊が、その他の扇面や地にも菊や桔梗、菖蒲、撫子、萩、蘭、桜、紅葉、など四季折々の草花が描かれ、賑やかで楽しい印象の模様。初々しく、いつも笑顔の印象の愛子さまにぴったりのお召し物だった。
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