メスを使わない“プチ整形”など施術へのハードルも下がり、美容医療はいまや肌のお手入れの延長線上にあるといっても過言ではない。そこで、目の下のたるみなど、年齢とともに生まれる悩みを解消してくれる「コラーゲン注入」について、神田美容外科形成外科医院の院長・征矢野進一さんに教えてもらった。
患者の8割が希望する「コラーゲン注入」
コラーゲンやヒアルロン酸、ボトックスなどの注入療法を行う神田美容外科形成外科医院では、患者の8割が「コラーゲン注入」を希望し、症例数は1万件を超える。
「肌の土台でありコラーゲンなどを生み出す『線維芽細胞』は、加齢とともに減少し、肌が凹んでしわになります。そこにコラーゲンを注入することで、肌が内側から持ち上がり、しわやたるみが改善するのです」(征矢野さん・以下同)
皮膚の質や厚さ、部位、しわの深さなどに応じて、アテロコラーゲン(ウシ由来。濃度は1%、2%、3%、6.5%の4種類)と、ベビーコラーゲン(ヒト由来)を使い分ける。それを34ゲージ(髪の毛2本分程度)の超極細ニードル(注射針)で注入。目の下のたるみを解消する場合は、1mlを300回ほどに分けて打つという。
「表皮の約0.5mm下の真皮層に、1〜2mm間隔で細かく注入するため自然に仕上がります。注入にあたっては麻酔クリームを使用するのでほぼ痛みはありません」
真皮乾燥重量の7割(真皮に含まれる水分を除いた比率)はコラーゲンで構成されているため親和性が高く、違和感なく仕上がるという。
「目の下のたるみは加齢による弾力の低下が大きな要因です。コラーゲン注入によって厚みが増し、若々しい目元を維持できます」
◆神田美容外科形成外科医院
東京都千代田区鍛冶町2-7-2 後藤ビル7F
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2024年11月28日号