ぎっくり腰予防に取り入れたい食材
ぎっくり腰の予防には、骨の形成に欠かせないだけでなく、筋肉の収縮を防ぐ働きがあるカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを取り入れることも有効です。
カルシウムを多く含む食材としては、牛乳、乳製品や豆腐、骨ごと食べられる魚、ひじきやわかめなどの海藻類などのほか、冬に旬を迎える大根が挙げられます。大根は根よりも葉にカルシウムが多く含まれています。
きくらげ、シイタケ、鮭、あんこうなど、ビタミンDを多く含む食材を組み合わせた食事を取り入れるといいでしょう。
ぎっくり腰の改善には漢方薬も役立つ
冷えによるぎっくり腰対策には、「血流をよくして痛みを改善する」「栄養を補い、関節や筋肉の機能を回復する」といった漢方薬を選びます。
おすすめの漢方薬
・疎経活血湯(そけいかっけつとう)
不足している体の栄養を補い、滞った血液の流れを整えることで冷えている部分を温め、筋肉の痛みやしびれを和らげます。関節痛や神経痛、腰痛、筋肉痛がある人におすすめです。
・芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
体に不足している栄養を補い、筋肉の緊張を和らげることで、急な筋肉の痙攣を伴う痛みに働きかけます。こむら返りや腰痛に効果があり、筋肉痛、腹痛などにも用いられます。
漢方薬を始める際の注意点
漢方薬は食事の工夫などでは不調が改善しなかった人でも、効果を感じる場合が多くあります。
ただし、漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、服用の際は漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
◆教えてくれたのは:ヨガインストラクター・高橋かなこさん
たかはし・かなこ。RYT200(全米ヨガアライアンス認定)修了インストラクター。企業での事務経験から、デスクワークで疲れた部位や崩れた姿勢のためのレッスンを得意とする。自身のダイエット成功経験から、美しい体を作るためには食と思考が大切だと痛感し、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp)などで精力的に情報発信を行っている。