【子育て支援】教育・医療・スポーツ・遊び 子供も親も大満足の充実サポート
全国トップレベルの子育て支援をうたう通り、その内容は多岐にわたる。前述の通り、20才の学生まで医療費無料、第2子以降の保育料無料、保育施設および公立小中学校の給食費無料のほかにも、充実の支援がある。
「ハード面では、小中学校にはエアコンが完備され、水泳の授業はすべて屋内温水プール、温水洗浄便座付きのトイレ設置を推進するなど、安心できる学習環境の整備を進めています」(境町地方創生課担当者・以下同)
力を入れているのは英語教育だ。
「すべての公設保育園、小中学校で英語教育を導入しています。複数のフィリピン人講師が担当しており、リスニングもスピーキングもしっかり身につく。小学6年生での英検5級保有率は75.5%、中学3年生での英検3級以上保有率は52.2%と全国平均(27.9%)をはるかに上回る結果もあります」
プロの選手によるスポーツ教室
プロに学べるのは英語だけではない。
「境町ではサッカーやホッケー、自転車競技のBMXなどの施設があることでスポーツ移住も積極的に受け入れており、プロ選手も招致。授業や放課後にプロから学べる機会をつくっています」
2021年に完成した境町アーバンスポーツパークは、BMXやインラインスケート競技に使える施設で、国内トップクラスの選手も練習に訪れる。国際大会で優勝した中学生が「世界で戦うため、国際基準のパークで練習したい」と移住するなど、スポーツによるまちづくりも広がっている。実際に、こうした教育支援に満足している人は多いという。
「沖縄から移住されてきたご家族からは『子供がインターナショナルスクールで英語教育を受けていたので、移住先でも英語環境を継続したいと思っていた』と期待の声をいただきました。また、息子さんがBMXをやっていて、境町に練習に来た際の『ここで毎日練習したい』というひと言で移住をされたかたもいます」
雨が降っても遊べる広場が大人気
町内には、屋内型のキッズランドや全天候型公園など遊び場も充実。これらもすべて無料で利用できる。
「ハワイ・ホノルルや、アルゼンチンなど海外都市との交流協定締結を増やすことで、ホームステイ、短期留学といった交流の機会も設けることができました。子供の未来に投資することが、町の未来を創ると考えています」(橋本町長)
日本はまだまだ元気になれる。境町の取り組みには、地方創生の明るいヒントと希望が詰まっている。
※女性セブン2025年1月1日号