高いところより下に潜っていく方が好き
それでもオフの間には、“新たな目標”も。
「家族と宮古島に行ってシュノーケリングをしたんです。それがもうすっごく楽しくて、美しくて。そんなひまはないっていうのは重々わかっているんですが、できれば(スキューバダイビングの)免許を取りたいなって(笑い)。私、高いところより下に潜っていく方が好きなので、ダイビングはまた絶対にやりたいです」
11月からは新シーズンに向けて、練習が始まった。11月14日には公開練習も行われ、ストレッチやランニングを披露。
「“金メダリスト”という意識はあまりなく、“記録を伸ばしたい”という気持ちでシーズンインしました。春までは体操や水泳を取り入れながら体作りをしていき、やり投げは2月以降かな。2025年は9月に国立競技場で世界選手権が開かれます。日本のみなさんに見てもらえるというのは大きな喜びであり、励みです。満員の国立競技場で日の丸を掲げられるよう、頑張ります!」
はるかスマイル10のヒミツ
【1】「いつも笑顔で」は母からの教え
「“笑顔でいれば幸せがやってくる”“つらくても笑顔を心がけて”と言ってくれたのでそれを心がけています」
【2】昔は「泣き虫」だった
「子供の頃ほど泣かなくなりましたが、いまも記録を出せないときは悔しくて泣くこともあります」
【3】どうしても“大笑い”になってしまう
「大きな口を開けて大きな声で笑ってしまう(笑い)。笑顔が素敵って言われるのはとてもうれしいですね」
【4】大好物は「カステラ」
「甘い物はもともと大好き。最初に日本記録を出したときにカステラを食べていたので、ゲン担ぎの意味もあります」
【5】父特製の「アスパラプリン」
「父が作るスイーツはどれも甘さ控え目で、とても食べやすい。お気に入りをリクエストして作ってもらいます。特に好きなのはアスパラプリン。きれいなグリーンで、カスタードがおいしいです」
【6】いま自分がやりたいことをする
「夢を持つことはとても大切で、でも夢はずっと同じでなくていい。そのときどきで自分がやりたいことをするのが人生を楽しく過ごす秘訣だと思います。そのためには心と体を健康にすること。健康第一です」
【7】「金色の蝶」がお守り
「ピアスを開けたのは大学生になってから。自分で開けました。オリンピックでしていた蝶のピアスはゲン担ぎでお守りです」
【8】チェコでビールを覚えた
「日本ではあまりお酒を飲んだことがなかったのですが、チェコは“飲みニケーション”の国で、食事をするときはビールやワインが次々注がれる。飲まないとやっていけません(笑い)」
【9】海の美しさに魅了
「シュノーケリングで海の美しさに改めて気づきました」
【10】応援してくれる人がいるから頑張れる
「毎シーズン、“新しい自分に出会うこと”に期待して練習を始めています。それは応援してくれる人、支えてくれる人がいるからこそ叶うこと。感謝の気持ちを忘れずに、記録と勝負に挑み続けたいです」
◆北口榛花
きたぐち・はるか/1998年、北海道旭川市生まれ。3才で水泳、小学生でバドミントンを始め、両競技で全国大会に出場。北海道旭川東高等学校に入学し、やり投げを始める。高校2年生のときにインターハイで優勝。日本大学スポーツ科学部を卒業後、2020年に日本航空に入社。
スタイリスト/富田育子 ヘアメイク/薄葉英理 衣装協力/Jouete(ピアス)
※女性セブン2025年1月1日号