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【全文公開】中居正広から第三者委員会への“恨み言”「中居氏に対する『性暴力』」の理屈 残された選択肢は“記者会見と裁判”、それでも評価が覆る可能性は大きくない現実

第三者委員会のハラスメントを訴えた中居正広
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フジテレビが再生への歩みを着々と進める中、焦りの色を隠せない元トップアイドル。ついに、第三者委員会のヒアリング姿勢を暴露し、彼らのハラスメントを訴えた──果たして、汚名は返上できるのか、追い詰められていく彼の思いと新たな声明を詳報する。

都心の一等地にそびえ立つ高級マンションの一室。そのリビングのテレビ台の脇には、家主が後生大事に保管する2つの小さな器が並んでいる。それぞれ、家主の父と恩人の遺骨を納めたその器の傍らには、最近、色鮮やかな生花が飾られるようになったという──。

《貴委員会が主眼とするフジテレビの企業統治の検証を目的とするために、調査協力者、かつすでに解決済みの当事者双方の人権を犠牲にして、その目的を達成しようとしました。まさに当事者双方の人権は、貴委員会のその目的のために献上・貢物にされたに等しいです》

7月5日、中居正広(52才)の弁護団が新たに公開した「貴委員会に対する釈明要求のご連絡(3)」と題した文書には、フジテレビが設置した第三者委員会への“恨み言”がちりばめられていた。

そうした中、翌6日にはフジテレビが、中居と元アナウンサーの女性との間に起きたトラブルへの対応や、これまでの企業統治を自省する検証番組『検証 フジテレビ問題〜反省と再生・改革〜』を放送した。

「中居さんサイドが声明を発したタイミングは、間違いなく検証番組を意識してのことでしょう。同番組では、元役員や元女性アナウンサーの上司たちなど、当時トラブルを把握し、対応にあたった人物たちが取材に応じ、生の声を寄せました。

中居さんに性加害者のレッテルを貼りつけたまま、被害者である元女性アナウンサーを組織として守れなかったことを謝罪し、再出発を図る。中居さんはそうしたフジ側の幕引きを一方的だと感じていて、『なんとしても待ったをかけたい』という意図があったのではないでしょうか」(芸能関係者)

自宅に生花を飾り、中居の気持ちを和らげようとする恋人のA子さん
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実際、中居サイドの声明はこれまで以上に踏み込んだものだった。

「3月9日に行われた6時間に及ぶ中居さんへのヒアリングは、3人の弁護士によって実施されたそうですが、質問が矢継ぎ早に投げかけられ、時には中居さんの発言が遮られる場面もあったそうです。中居さんはこうしたヒアリングが高圧的で威圧的だと感じ、後に電話で追加のヒアリングが実現した際には『あのような聞き方はあんまりじゃないですか。不健康です』と抗議したことが明かされました。

また、中居さんの一件と直接関係があるかどうか不明な著名人についても質問を受けたそうです。中居さんが『本人への確認もなく回答できない』という趣旨を伝えると、このときも『答えられないということでいいんですね』と威圧的に返されたとか」(フジテレビ関係者)

中居本人が“自分の思いが伝わっていないのではないか”と不安を覚え、再度のヒアリングを要請したほどの第三者委員会の姿勢に対して、中居サイドは新たな主張を展開。前述の文書にはこう記されている。

《貴委員会によるヒアリングでは、中居氏に対して「なんで女性と食事をするんですか」「女性と食事をするのが好きなんですか」等、一般的・抽象的で意味不明な、執拗な詰問があったとのことです。貴委員会の「性暴力」の広範囲な定義によれば、その質問態様自体が中居氏に対する「性暴力」(セクシャルハラスメント)に該当するものです》

広範囲な定義とは、第三者委員会が報告書の中で依拠したWHO(世界保健機関)の定義を指す。

「中居さんサイドは、第三者委員会のヒアリングが、定義に示された《強制力を用いた望まない性的な発言や、その他個人の性に向けられた行為》に該当すると主張したかったのでしょう。第三者委員会の質問がセクハラだと暴露し、“自分が性暴力者なら、そっち(第三者委員会)も性暴力者だ”という理屈です。彼らの存在意義や正当性を、あの手この手でなんとか覆そうとする姿勢が感じられます」(前出・フジテレビ関係者)

女性アナウンサーは上質なキャバ嬢

必死にもがく中居を横目に、6月末の株主総会、7月6日の検証番組は、フジテレビの出直しを世間に印象づけた。実際、検証番組は“ハラスメントに寛容”とまで指摘されたフジテレビの企業体質を醸成した中心人物たちに厳しい論調だった。

かつてのドン、日枝久元取締役相談役に対しては、功績を称えつつ、人事権を掌握した権力体質に言及。今後、フジテレビから訴訟を提起される可能性を示唆された、港浩一元社長や大多亮元専務にも同様に厳しい質問がぶつけられた。

「一連の中居さんの問題で対応を誤った責任を追及されている両者ですが、彼らが主催してきた会合も報告書では問題視されました。番組内ではこうした会合の参加者らが証言。港氏の会は『容姿端麗な女性だけを集めた会だった』とされ、アナウンサーと芸能人が参加する大多氏の会合では『(大多氏が)女性アナウンサーは上質なキャバ嬢と発言した』とも告発されました。

経営陣によるあまりに前時代的な会合の実態が明らかになり、番組構成には“中居問題”に端を発したフジテレビの膿を出し切るという意図を感じましたね」(別のフジテレビ関係者)

中居のサポートを続ける15年来の恋人(2025年6月)
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“性暴力者”というレッテルをなんとしても払拭したいと願う中居。しかし、彼に残された選択肢は、どんどん少なくなっている。

「第三者委員会が中居さんサイドとの“見解の相違”を理由に、リアクションを控えてしまっている以上、今回のような声明もどこまで効果があるか疑問が残ります。中居さんに起死回生の可能性があるとしたら、具体的には記者会見と裁判でしょう。

カメラの前に立ち、自身の言葉で騒動を謝罪し、全容を説明するか、法廷で第三者委員会と対峙するか。いずれも、彼には大きな負担になりますが、それでも評価が覆る可能性は大きくはありません。中居さんが決断できるかは難しいところでしょう」(前出・芸能関係者)

中居の知人がそんな彼の近況を証言する。

「最近は、彼に寄り添ってくれるダンサー恋人のA子さんの提案もあって、自宅に生花を飾っているそうです。フラワーセラピーという手法もあるくらいですし、“少しでも彼の気持ちが安らげば”というA子さんなりの気遣いなのでしょう」

焦燥を募らせる中居はいま、自宅を彩る花束と遺骨の入った器をどんな心境で見つめているのだろうか。

※女性セブン2025年7月24日号

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