EXILE TAKAHIRO(40)が、ソロとして初めてのクリスマスソングで、自身が作詞した「Winter Song」を12月5日に配信リリース。創作の方法から、ファンへの熱い想い、そして40才を迎えたばかりのリアルな心境を聞いた。
できる限り”今”を切り取って書くように
──ニューシングル「Winter Song」は、ご自身が作詞を手掛けた曲。大切な人を想う気持ちがストレートに綴られていますが、どんなプロセスで制作したのでしょうか。
TAKAHIRO :2、3年前にデモを聴いた段階ですごく気に入って、ずっと温めていた楽曲だったんです。今年のクリスマスイブに開催するライブをイメージした時に、来てくださる方々とより素敵な時を過ごすには、まず楽曲をお届けするのが一番だろうと思い、ふと思い出したのがこのデモ曲だったんです。その時はすでに夏の終わりだったので(笑い)、急いで制作に取り掛かりました。
詞は、最初に聴いた時にこの曲から受けたインスピレーションを大事にして書きました。どこかフランス映画の挿入歌のような、ゆっくりと時間が過ぎていくような印象を受けたんです。頭の中にきちんと構築されていた世界観をストーリーとして、曲の始まりから流れるように言葉にすることが出来て、満足度の高い作品に仕上げることができました。
──創作の方法を伺いたいのですが、普段から歌詞のために言葉やフレーズのストックをすることはあるのでしょうか。
TAKAHIRO :ある程度、その時々に感じたことを常に書き溜めてはいるんですけど、使えた試しがないんです(笑い)。その時に感じたことを、後から歌詞に落とし込むとちょっと違うんです。時間が経てば考えが変わるじゃないですか。それでも無理に使おうとすると、その時のまま足踏みしているような感覚になってしまうので、できる限り”今”を切り取って書くようにしています。
──”今”を表現するためにも、締め切りギリギリまで粘るタイプですか?
TAKAHIRO :昔から、夏休みの宿題にしてもギリギリになって頑張るタイプです(笑)。番組のアンケートも本当にギリギリで提出するので、マネージャーさんは大変だと思いますよ。でも、そういう僕の性格を知っていて、ギリギリセーフになるように、締め切りを早めに設定してくれているんじゃないかな。
──2024年も残すところわずか。どんな一年でしたか?
TAKAHIRO :今年回ったZeppツアーのタイトル『FULL THROTTELE』の通り、走り抜けることがでて、濃密な一年になりました。特に武道館2DAYSは死ぬほど気合を入れて臨んだので印象深いです。ライブ後、久しぶりに声が数日間出なくなったんですよ。あの2日間に向けて禁酒していた反動で、ライブ後にちょっと飲みすぎたせいかもしれませんが(笑い)。すべてが終わった10分後には生ビールを飲んでいましたから!
──ライブ前の禁酒はルーティンなんですか。
TAKAHIRO :禁酒によって何か違いが現れるのか知りたくて、初めてやってみたんですけど、2週間の禁酒期間が僕には2年ぐらいに感じられました(笑)。体が軽くなった実感はあったけど、気分はだいぶ重たかったです。夜、気づいたら一点を見つめていたりしていて。無理はよくないですね(笑)。