
毎年700品近くもの商品が登場し、混戦を極める鍋つゆ市場。悩める鍋つゆ迷子に向けて、鍋ラバーが激推しの5品を教えてくれました。“絶対に失敗しない”味つけで、鍋三昧の年末年始を楽しんで!
鍋奉行・安井レイコさんが今年のトレンドを解説
この冬の鍋つゆは、「香り」や「舌ざわり」が際立つ個性派ぞろい!「鍋は世相の映し鏡」と語るのは鍋研究の第一人者・安井レイコさん。今シーズンは、インバウンドの影響か、定番の味を新感覚でアレンジした個性派鍋や香りや舌ざわりを楽しむ鍋、お手軽な一人鍋も引き続き人気が高いという。
「スタンドパックの鍋つゆは、注ぐ前に上下を返して何回か振ると、香りが立っておいしさも引き立ちます。また、具材は必ず鍋つゆを煮立ててから入れること。食材がくたっとせず、水っぽさもなく、味がぼやけにくくなりますよ」
※商品は12月上旬に首都圏の小売店で購入したもので、商品リニューアルなどにより、パッケージ等が変更する場合もあります。価格はすべて編集部調べの実勢価格です。
◆教えてくれたのは:安井レイコさん

料理研究家、エッセイスト、日本鍋文化研究所名誉鍋奉行。おいしくて健康的な鍋料理を世界に広げる活動をライフワークにしている。現在までに食べた鍋の素は6500品以上!
鍋奉行・安井レイコさんのトレンド満載編
「個性を感じつつ、本格的なおいしさもアップしていて驚き! 今後は、エスニック系にも注目です。いろんな食材をバランスよく食べられてヘルシー、しかもリーズナブルな日本の鍋つゆ(素)は、海外からも注目されています」(安井さん・以下同)
鍋研究の第一人者・安井さんが2024発売の商品からセレクト。
【5位】ヤマキ「楽チン鍋 地鶏だし 塩鍋つゆ」
鍋いらずで鍋が完成?待望のおひとりさま用。

「地鶏だしの旨みとコクが人気の鍋つゆが新発売! 袋に具材を入れて、レンジでチンすれば鍋の完成です。春雨を入れてそのまま〆るのもオツ」
【4位】エバラ「プチッと鍋 ホッと温 中華しょうゆ」
シリーズ初のゼリータイプ。とろみ系で野菜や海鮮にも。

「1個1人分とわかりやすいポーション入り。ゼリータイプで、ふたをめくると中身がぷるんと飛び出てくるのも楽しい。〆は焼いた中華麺にかけてあんかけ焼きそば風にしても」
【3位】ダイショー「トリュフしゃぶ鍋スープ」
トリュフの香りとしょうゆ味が絶妙に溶け合う。

「トリュフがしっかり香るのに、しつこさはなく上品。口に入れると、鶏しょうゆの濃い旨みが広がる逸品です。肉や野菜と溶けるチーズをライスペーパー(小)ではさんでしゃぶしゃぶするのがお気に入りです」
【2位】ヤマサ醤油「ごろっとガーリック鍋スープ」
パンチの効いた味わい。にんにくで体もぽかぽか!
「丸ごとにんにくがとろける~」

「とろ旨の丸ごとにんにくが、1袋に約5片入り! 具材として食べても、つぶしてスープに溶かしてもおいしくいただけます。つゆはしょうゆベースに赤唐辛子の辛みが効いて印象的。途中でバターや粉チーズを入れて、洋風に味変するのもおすすめ」

【1位】モランボン「ジャン チゲの生だれ」
すき焼き風具材が新鮮!ピリッと辛めがクセになる。
「砂糖で甘みを加えてもおいしい」

「焼き肉のたれでおなじみ『ジャン』シリーズの濃縮だれ。加熱されていない生のスパイスが調合されていて、開けた瞬間、フレッシュな香りが! 今年のトレンドでもある“新感覚すき焼き”にもぴったり。ピリ辛&牛だしのコクのある味わいにご飯が進みますよ」
撮影/玉井幹郎、菅井淳子 調理・スタイリング/宮沢史絵 取材・文/川口ユウ
※女性セブン2025年1月2・9日号