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《M-1決勝後の本音》ダイタクがダンビラ大原と語る「海原ともこ」とのアイコンタクト「どのネタでも優勝はできなかったと思う」【M-1特集 5杯目】

”幻の5杯目”が実現(撮影/植村マサ)
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先日行われた『M-1グランプリ2024』は、令和ロマンが2年連続の優勝を決めて幕を閉じた──
決勝前に『女性セブンプラス』に意気込みなどを語った双子コンビのダイタクに、決勝から1週間以上が経ったいま、改めて当日の心境などを聞いた。そして今回は、M-1グランプリ2023に決勝進出したダンビラムーチョの大原優一さんが“スペシャルゲスト”として登場します!

 

直前まで決めきれなかったネタ

──M-1グランプリお疲れ様でした!決勝の舞台はいかがでしたか?また、「笑神籤(えみくじ)」の順番が5番目でしたが、お二人の中ではベストだなという思いでしたか?

大:正直どの出番でも、「次でもいいわ!」という思いでした。この順番の方がやりやすいとかは、正直、令和ロマンがトップバッターになった瞬間に全てなくなったので。

拓:僕ら最終的に3本のネタで迷っていたんです。順番よりもなんのネタをやるかを直前まで気にしていた感じですね。

──どのタイミングでネタを決められたんですか?

拓:せり上がりに乗った時に「あのネタやるか!」で決めました。

──せり上がりですか⁉︎本当に直前に決めたんですね。

大:綱渡り状態でしたよ。

拓:本当に最初から決めておけばよかったです。でもね……本当に迷っちゃったんです。

大:芸人仲間のグループLINEに「なんのネタしたらいいと思う?」って送っちゃったんですよ。

ダンビラムーチョ・大原(以下・大原):ドン引きですよ(笑)。いや、(本人たちで)決めてくれよって。ほら!(スマホ画面を見せながら)午後6時26分に送られてきてますからね!

本番直前にダイタクからメッセージが届き、衝撃だったと話すダンビラ大原(撮影/植村マサ)
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──大原さんはなんて返信されたんですか?

大原:1番面白いのやってくださいよ!としか言えないですよ。責任負えないじゃないですか。

大:確かにな。芸人って自分たちのネタを、『ウケるネタ』『自分が好きなネタ』『良いネタ』みたいな形にいろんなタイプに分けていると思うんですけど、僕らはまさに決勝で披露した『ヒーローインタビュー』がウケるネタで、好きなネタが『二段ベッド』、良いネタが『ドッペルゲンガー』という認識だったんです。

拓:自分たちの中でね。

大:そのウケるネタを選んだんですけど、やりながら「うわ〜『二段ベッド』やればよかったかな〜」って思いながらやっていました。

拓:ラストイヤーにして一応自分たちの力で決勝には行けましたけど、みんなが応援してくれたパワーの“おかげ感”も正直あったので、好きなネタをやって全くウケなかったら「これをみんなに見せたかったわけじゃない」っていう後悔も出そう。でも好きなネタをやっておけばよかったかなっていう後悔もあるし……。まぁ結果論なんで、どっちにどうなったかは分からないですけどね。

大:でもまぁ、正直こんなこと言いたくないですけど、なんのネタをやっていても優勝はできていなかったと思う。

拓:そんな気がします。

焼酎が進む拓(撮影/植村マサ)
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3回の甘噛み

──審査員の方々のコメントで印象的だった言葉はありますか?

大:俺はやっぱり(海原)ともこさんの「地味」ですかね(笑)。確かに僕らって地味です。

ダンビラ大原:1回も思ったことなかったっすけどね。

拓:まぁ、漫才自体に派手さはないよね。俺、令和ロマンの優勝が決まって優勝賞品とか目録を渡されているときに、ともこさんと目が合って「しっかりしぃや!」みたいな目をされて「すみません」っていうアイコンタクトだけしました。

──ダイタクさんのネタにも登場されるご両親から何かメッセージはありましたか?

大:お袋からは「決勝行ってから決勝前の2週間、夢見れたから楽しかったよ」って。親父はネタ終わって点数発表された後「まぁまぁこんなもんだろうな」って感じですかね。

拓:LINEのメッセージでやりとりしたぐらいです。

──15年間闘ってきたM-1を終えたいま、お互いに労いの言葉をかけてださい。

拓:俺らはずっと決勝にいけないのかもって思っていたし、強がって「決勝に行かなくていい」とか言っていたけど、どこかでは絶対に決勝に行きたいという心の火は消さず、ずっと腐りもしなかった。俺らよく保ったし、よくやってきたよ。

──大さんから拓さんへお願いします。

大:そうですね……決勝が終わった時に、拓が3回甘噛みしたって周りから言われたんですよ。緊張してた?って拓に聞いたら全くしていないって言うんです。

拓:1ミリもしていないです。

ダンビラ大原:気抜いてたんすか?

拓:まさに。言葉に魂がのってなかったわ。

大:だから俺から言いたいのは、3回甘噛みしたけど、緊張しないでくれてありがとう。

2025年はTHE SECONDに向けての1年になりそうだ(撮影/植村マサ)
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【本日の酒量】
瓶ビール大:3本 キンミヤ焼酎ボトル3本

【プロフィール】
ダイタク
1984年12月28日生まれ。熊本県出身。
2009年に結成した双子コンビ。
『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)に、ラストイヤーにして初の決勝進出を決め、7位の結果で幕を閉じた。
2025年2月20日に東京・有楽町よみうりホールで主催ライブ『ダイタクの伝家の宝刀』が開催される。

【撮影協力】
呑ん処 二◯九
東京都渋谷区道玄坂2-9-10 松本ビル 1F

取材・文/まつもと

ビールをおいしそうに飲み干すダイタク(撮影/植村マサ)
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レモンを搾るとき、周りに汁が飛ばないように手を添える拓(撮影/植村マサ)
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